テニスの練習の質を上げる

テニスと大脳生理学
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今日は練習の「質」についてです。

あなたはこんな経験はないですか?
「練習しても練習してもあんまり上達しないな。。」

私には経験があります。
がんばって練習しているのにその成果を全く感じなかった事が。
もし、そんな事を感じる事があれば集中して読んでみてください。

そもそも練習とは何か?
何の為にするのか?

それは「質」を上げる為です。
質を上げる為には量が必要です。

磨く作業をイメージしてみてください。
どんなに原石が素晴らしい物でも磨きが甘ければ光り輝く事は出来ません。

そこには当然、量が必要になります。
量はやがて質を生み出すようになります。

ところが量といえど、ただ、磨く作業をしているだけの場合と、集中し、工夫しながら磨くのでは同じ量でも結果は変わってきます。

つまり、量の中にも質が存在します。
質の高い量を繰り返す事でより高い質を手に入れる事が出来ます。

質と量は常に相乗効果を引き出すようになっています。

では、テニスはどうか?
基本的には当然同じ事が起こっています。
質の高い練習を量を繰り返す事で次元の違う質を手に入れるというわけですね。

さて、ここからが本題です。

では、テニスの質とは?
また、量とは?

「練習を繰り返しているのに上達が感じられない」こんな時は量が質に変換していない時です。
その為に量だけは増えていくのに変化がないわけです。

では、量が質に変換する為にはどうすれば良いか?
ここに着目する必要があります。

実は量が質に変換するには条件があります。
そのヒントは脳にあります。

質が変わるとはそれまでのステージから違うステージに上がる事です。
つまり、発想や閃きが変わると言うことですね。

例えばこんな事はないでしょうか?
練習をしていると「ん??これってこうすれば良いの?」
「あ!解った!こうすれば良いんだ!」

こんな閃き。
これが、発想や閃きのステージが変わった瞬間です。

では、どうすればこの閃きを得る事ができ、そしてステージが変わるか?
つまり、量が質に変わるか?

それは脳が受信状態でいることです。
発信状態で繰り返す量は質には変換しません。

受信とは受ける状態、例えばバケツの中に水を入れます。
その水を受け続けるとやがてどうなるか?

バケツの水は受けきれず、あふれ出るようになります。
この時が量が質に変換する瞬間です。

ところが、バケツが水を受けていない状態だとどうなるか?
例えばふたが閉まっている、または穴が開いている。

容易に想像できますよね。
いくら水を注いでも、バケツから水があふれ出る事はありません。

実は量から質への変換はこんな感じです。

つまり、練習を繰り返しているのに上達を感じられない時は、受信状態になっていない練習を繰り返していると言う事です。

でも、もし今、そうであっても気にしないでください。
これは能力ではありません。

人間には受信状態と発信状態の両方が必要なのです。
ですから、受信状態で無いからと言って悲観する必要は全くありません。

ただ、練習する目的や目標は整理する必要があるかもしれません。

練習で受信状態にならずに発信状態になってしまう方は、まず、受信状態と発信状態の違いに気づく事。

そして、受信状態、発信状態をスイッチするコントロールを身につける必要があります。
これが解れば、練習、つまり、量は質に変換する事ができます。

つまり、練習すればするほど、上達を自分自身で感じる事ができるというわけですね。
さて、いかがでしょう。

私の拙い文章では解りにくかったかもしれませんが、参考になると幸いです。
また、ご質問なんかいただけると嬉しいです(・∀・)b

今日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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