今日のテーマは「眠れる巨人とテニスの上達」です。
私達、人間は二つの意識を持っています。
一つは顕在意識。
そして、もう一つは潜在意識。
顕在意識は目覚めている時に自覚できる自分の意識です。
それに対して、潜在意識は自分では意識できませんが、決して休む事なく、働き続けてくれている意識です。
顕在意識を頭の意識。
潜在意識を身体の意識と言う事が出来ます。
頭は眠ってしまえば、お休みします。
ですが、身体はそうではありません。
心臓は動き続け、内臓は働き続けてくれます。
つまり、潜在意識は身体をコントロールする意識でもあるわけです。
実はこの潜在意識を「眠れる巨人」と表現される事があります。
それは潜在意識がそれほど大きなパワーと可能性を持っているからです。
テニスは身体をコントロールしなければ、上達する事ができません。
ボールを打つのは身体です。
頭でどれだけ、詳細に深く理解しても、それは役には立ちません。
確かに頭で理解すれば、ボールが打てるような気になります。
でも、それと同時に、「分かっているのに上手く打てない・・・」
あなたもこんな経験をしているはずです。
これは顕在意識、つまり、頭で理解してもテニスは上手くなれない事を表しているのです。
昔から上達するには「身体で覚えろ」とよく言われますが、まさにその通りです。
これは言い換えれば、「潜在意識に任せろ」という事になります。
とても大切な事なのでもう一度言います。
テニスは身体でする物です。
頭で分かっても、役に立ちません。
その為に、身体で覚えるしかないのです。
では、どうすれば、身体で覚える事が出来るか?
まずは、眠れる巨人の存在を信じる事です。
私は35年以上テニスコーチを続けてきました。
その間、数え切れないほどたくさんの方の指導に携わってきました。
その上でお話しします。
同じように練習しても、中々上達できない人には傾向があります。
それは身体に任せず、いつも頭を働かせてテニスの練習をしている事です。
これは「潜在意識、つまり、眠れる巨人の存在に気づいていない、または、信じていない」事になります。
確かに、一般的には「頭を使わなければ、上手くなれない」と言う常識があります。
ですが、これは実は大きな勘違いです。
頭を使えば、使うほど、身体で覚える事が出来ず、結局はテニスは伸び悩みます。
逆に何も考えず、感じるままに身体に任せてプレーします。
こうすると潜在意識が自由に動き始めます。
つまり、眠れる巨人が活動を始めるという事です。
これがテニスの上達に繋がるわけです。
と言うより、これしかテニスの上達には方法がありません。
眠れる巨人の存在に気づき、信じ始めた人のテニスは驚異的に上達します。
これは私が身をもって体験してきた事です。
ですが、この時がいつ来るかはその人次第です。
フィーリングテニスの指導ですぐに気づく方もいます。
ですが、何年もかかって、この存在に気づく方もいます。
また、いつまでも気づく事が出来ない人もいます。
いずれにしても「テニスが上達出来るか、どうか?」は眠れる巨人にかかっています。
このパワーを活用せずに上達する事は出来ません。
もし、あなたが今より、更に上達を目指しているなら、あなたの中に眠る巨人を目覚めさせてください。
何も難しい事はありません。
眠れる巨人の存在を信じればいいだけです。
そして、任せる事です。
頭(顕在意識)でプレーしている限りは眠れる巨人は眠ったままです。
彼のパワーを借りる為には頭を使わず、彼に任せるしかありません。
これがあなたのテニスが飛躍的に上達する為の絶対条件です。
本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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