プレッシャーに強いテニスプレーヤーになる為に

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今回はプレッシャーに強いテニスプレーヤーになる為のポイントです。
ちなみにあなたは「メンタルが強いプレーヤー」と聞くとどんなプレーヤーを想像しますか?

ピンチになっても強気で、プレッシャーに負ける事がないプレーヤーを想像するのではないでしょうか?
確かにメンタルが強いプレーヤーにはこういう一面もあります。

ですが、実はそれはあくまでも結果であり、この事を意識してもそんなプレーヤーになれる訳ではないのです。

例えば。
「強気でプレーする」
「プレッシャーに負けないようにする」
「ポジティブにプレーする」
「プレッシャーを感じないようにする」

このような事を練習しても実はメンタルは強くならないんです。
なぜなら、先程も言ったようにこれらは結果だからです。

結果には必ず原因が存在します。
ある原因や要因がその結果を引き起こすわけです。

望む結果を出すにはその為の原因が存在しないといけません。
つまり、「強気でプレーする」為にはその為の原因を手に入れないといけないわけです。
逆に言えば、その原因を手に入れたら、後は自然と望む結果が出ます。

では、メンタルが強くなる為の原因とは何か?
その1つが「受け流す」事なのです。

テニスのプレー中は自分がどれだけ一生懸命プレーしても、自分が望まない結果が少なからず出てきます。
努力したからといって、決して自分の思い通りの結果を手に入れる事はできないのです。
特に相手のレベルが高くなれば、さらにこの傾向は増すことになります。

まずはこの事を深く理解する必要があります。
でなければ、結果に対して必要以上に反応し、結局は常にメンタルが不安定になります。

そもそも、人間のメンタルとは不安定な物です。
状況によって、揺れ動く物です。

それは感情にとても良く似ています。
と言うよりも「感情と密接に結びついている」と言ったほうが良いかもしれません。

人間の感情はいつも同じではありません。
必ず、変わる物です。
それと同じようにメンタルも動く物なのです。

その為に、メンタルを強くするには「強靭さ」を求めるのではなく、「安定」させる事が必要になります。
安定して揺れ動かない状態になると結果的に「強気でプレーする」「プレッシャーに負けない」
こんな状態になるわけですね。

その為には起こった出来事を「受け流す」事がとても大切になります。
先程も言ったように、自分の努力に関わらず、結果は必ず、良い事も、悪い事も両方起こるのです。
にも関わらず、望む結果や理想の結果ばかりを求めては結局、メンタルが揺れ動き、自分で自分を崩してしまいます。

正しい結果や理想の結果を追い続ける事は一見、上昇志向があり、とても大切な事に思うかもしれません。
ですが、実はそうとは言い切れないんです。

これは私の勝手な想像ですが、現代人は昔の人に比べてメンタルが弱くなっていると思います。
それは社会全体が「正しい結果」や「理想の結果」を追い求めすぎているからです。

学校でも会社でも、間違いや失敗が許されず、常に「正しい結果」や「理想の結果」を出す事を求められます。
その結果、意識は常に結果に集中します。

ところが、結果は自分の努力の大きさに関わらず、良い事もあれば、そうではない時もあります。
にも関わらず、常に良い結果に意識が集中する訳ですから、メンタルが常に不安定、つまり、弱いわけです。

これは今の現代社会が抱えている大きな問題だと思います。
うつ病や自殺の問題なども少なからず、この背景が関係しているでしょう。

さて、話を元に戻しますが、テニスのメンタルタフネスを手に入れるには結果を「受け流す」練習をする事がとても効果的です。

ですが、結果を「受け流す」事は口で言うほど、簡単ではありません。
求める結果をイメージして練習するにも関わらず、実際に起こった結果にはこだわらず、受け流すのです。

「本当はこんな結果を出したかったんだけど、そんな時もあるよね♪」と受け流すわけです。
自分の心に余裕がないとなかなかできない事です。

緊張し、心に余裕が無くなってくると「受け流す」事もより難しくなります。
ですが、竸った試合では当然、緊張度が増し、心にも余裕が無くなります。

それだけ、メンタルタフネスの差が出てきます。
その事を意図して普段から練習しておく必要があるのです。

「受け流す」事が上手になれば、それだけ、メンタルが安定します。
メンタルが安定すれば、テニスのパフォーマンス自体も安定します。

つまり、試合に強くなるのです。
起こった出来事を上手く受け流す練習をしてみてください。

ちなみにこれは日常の生活でも同じ事が言えますし、また、とても役にたちますよ。
ぜひ、試してみてくださいね。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいた本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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