今回のテーマは「強き」です。
あなたは強気になれば、テニスが上達すると思いますか?
実は先日こんな質問をいただきました。
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メルマガ いつも楽しみにいております。
実は最近 プレー中に集中が切れる事がよくあり、その後なかなか復活できません。
また、先日の大会でもその様な状態になり、仲間達から「もっと強気になれ。」と言われました。
確かにゲーム中、絶対このポイントはとってやる!とか、絶対勝ってやる!という気持ちがまるでないわけではないのですが、そういう気持ちが強すぎると、余計体が硬くなってしまうので、あまりそういう事は考えないようにして、ボールだけを見ようと思うのですが、気持ちが弱いから勝てないと指摘を受けます。
そのような状態が度々あり、楽しくプレーできず、周りの皆がどんどん上達しているのに、自分だけ取り残されている気がして、焦りを感じます。
テニス上達には、ボールに集中することだけではなく、強気も必要なのでしょうか?
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いかがですか?
こんな指摘をされる方けっこう多いと思います。
では、私のアドバイスです。
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こんにちは!
戸村です。
ご質問ありがとうございます。
なるほど、状況はよくわかりました。
では、私の感じるところをお話しますね。
まず、結論ですが、強気は気にしなくても良いですよ。
強気になるように意識しても空回りするだけで上手くいかないと思います。
本質的な原因はそこではないので。
原因は攻める場面でのイメージだと思います。
もっと言えば、守りと攻めのイメージが曖昧になっている事だと思います。
テニスは攻めと守りが一瞬で入れ替わります。
守っている状態から少しでも隙があれば、瞬時に攻めに転じる必要があります。
ところが、攻めと守りのイメージが曖昧な人はいつ攻撃に転じて良いかわからないんですね。
つまり、いつまでも守備的なプレーをしてしまうわけです。
これを第三者がみると「弱気」なプレーとして見られます。
だから、もっと「強気で!」という人が出てくるわけですね。
でも、強気になったからといって、守りから攻めに転じるイメージがないとただ、闇雲に攻めるだけ・・・
これでは、ミスが多い荒いテニスになるだけです。
そうではなく、どんな場面で守り、どんな場面になったら攻めてポイントを取りにいくか?
この場面のイメージを明確にするのです。
そして、またそのイメージが実現できるように「守りから攻め」の練習をする事がポイント。
この練習をすることでイメージが表現できるようになったら自然と第三者から見た「強気のプレー」ができるようになりますよ(・∀・)b
後はただ、ボールに集中するだけです。
以上が私の感じるところです。
良かったら参考にしてみてくださいね。
戸村
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こんなお答えをさせていただきました。
常々お話していますが、テニスの問題は気持ちの問題でなんとかなるものではありません。
「強気」「弱気」・・・・
こういう物は非常に抽象的でプレーを改善する原因にはなりません。
実際、「もっと強気で!」とアドバイスされても、プレーヤーはどうして良いか分からないと思います。
もちろん、プレーも良くなることはないでしょう。
理由は簡単です。
気持ちは本質的な原因ではないからです。
気持ちがプレーに全く影響しないとは言いません。
気持ちは非常に大切です。
ですが、それは「モチベーションというエネルギー」が必要なのであって、いわゆる、強気や弱気という問題ではないのです。
人間は気持ちを気持ちでコントロールする事ができません。
気持ちで気持ちをコントロールする事ができるなら、人生はもっと簡単です。
元気がない時に「もっと元気を出せ!」と言われて元気が出るようなら苦労しませんよね。
これと同じです。
気持ちの問題を気持ちでなんとかしようとするといろいろな弊害が出ます。
そうではなく、本質的な原因を解決する必要があります。
その一つが今回アドバイスさせていただいたプレーのイメージです。
いくら集中していても、プレーのイメージが守備的であればプレー自体は守備的になります。
これでは周りに「弱気」と見えても不思議はありません。
まず、イメージを攻撃的な物に変えていく必要があります。
どんな場面でどんな攻撃を仕掛けていくか?
このイメージをふくらませます。
そして、次にボールに集中し、このイメージを繰り返し練習します。
後は試合でボールに集中するだけです。
しっかりと練習できたなら、ボールに集中すれば、自動的に練習してきた事が実行されるはずです。
逆に言えば、このイメージを修正しなければ、いくら「強気になろう」としてもプレーは改善されないというわけです。
ちなみにこのような気持ちの問題をいろいろ指摘されている方は非常に多いです。
実際、私もかなり相談を受けます。
もし、あなたもそんな事を感じる事があるなら注意してくださいね。
気持ちは気持ちでコントロールできません。
それが、人間です。
本日は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
写真提供:小林一仁(zonephotography)
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