テニスの技術とは?

テクニック解説
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今回のテーマは「技術」です。

まず、テニスが上達するには「技術」が必要な事はわかっていただけると思います。
実際、生徒さん達に質問するとほぼ全ての人達が「必要だ」と答えてくれます。

ですが、次の質問にはなかなか明確に答えてくれません。
その質問とは「技術とはどういう物ですか?」です。

いかがでしょう?
あなたは「技術とは?」と聞かれるとどうお答えになりますか?

少し考えてみてください。

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さて、答えはまとまりましたか?

では、私の考える技術についてもお伝えしますね。
ただ、私が考える技術の定義が正しいとは限りません。

視点を変えると無数の答えがありますから。
あくまでも私が考える「技術」だと思ってくださいね。

私が考える技術の定義は二つです。

一つは「再現性」
そして、もう一つは「効率」

効率とは入出力の関係だと考えてください。
つまり、「少ない力で最大のパワーを発揮できるか」と言う事ですね。

突き詰めるとこの二つに集約されるのはないかと思っています。

と言うことは「テニスの技術を身に付ける」とは
『「再現性」と「効率」を身に付ける』と言い換える事ができるわけです。

では、テニスの練習の時に『「再現性」と「効率」を身に付ける』ように練習しているか?
と言うと実はそうではない人がけっこうたくさんいます。

あなたはいかがでしょう?
この二つを磨くように練習していますか?

例えば、効率。
あるボールを打つ時に入力を1としましょう。
その結果、3のボールが飛んでいった感覚がする。

これは効率がよく、非常に良い感覚だと言えると思います。

では、次に入力を2にしてみる。
結果、6のボールが飛んでいく。

これも効率がよい、とても良い感覚ですね。

そして、次に3の入力をしてみる。
すると、この時、7のボールが飛んでいった。

さて、これはどうでしょう?
効率は良いか?

いいえ、効率は下がってしまっていますよね。
確かに6のボールから7のボールにアップはしています。

ところが効率は下がっています。
と言うことは「これは技術レベルが下がった」と言うことが言えるわけです。

簡単に言えば、このような状態は「頑張って打っているわりにはボールに威力がない・・」
と言うような状態です。

ちなみにこのような人は「現状の技術レベルは入力が2の状態まで」と言えます。

技術を身に付ける為にはこのような観点が必要です。
ただ、闇雲に「良いボール」を追いかける事は技術を磨いている事にはならないんですね。

と言うより、見た目の良いボールを追求することは「力み」や「無駄」を身につけている可能性の方が高いというわけです。

先ほどの例で言えば、「2の入力で6のボール」が一番レベルが高い技術です。
「3の入力で7のボール」は技術レベルが低い状態で練習を繰り返すわけですから。

多分、このような状態は入力を上げれば上げるほど、出力の効率は悪くなるはずです。

にも関わらず、ただ頑張ってボールを打つ・・・・
これは先程も言ったように「力み」や「無駄」を身につけるための練習です。

では、どうすれば良いのか?

この方に一番オススメなのは「2の入力で6のボールを打つ」
この状態を維持して基本練習を繰り返すことです。

この感覚を数多く経験することで、体が学習し、次の3の入力に対しての出力をコントロールできるようになります。

こうして技術を磨いていくことが大切です。
そうする事で、筋力やパワーに頼らない「技術」を身に付けることができます。

常々お話していますが、筋力やパワーは年齢と共に必ず低下します。
その為に、筋力やパワーに頼るテニスでは、年齢と共に急激にボールの質が低下します。

「以前打てていたボールが打てなくなった・・・」
こんな状態です。

ところが筋力に頼らない、技術は簡単に低下することはありません。

理由は相手のボールのパワーを利用することができるからです。
相手のボールは必ず何らかのパワーを持っています。

自分の筋力を使わず、このパワーを利用し、効率よくボールを打つようにするのです。
そうする事で、ボールの質の低下を最低限に抑えることが出来ます。

その為に必要な物が「技術」です。

このような技術の習得は一朝一夕で身につける事はできません。
ですが、一度身についてしまえば、それは忘れることがない、非常に価値の高いものです。

ぜひ、あなたもそんな技術を磨くように頑張ってくださいね。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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