バックボレーの打点

テクニック解説
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今回はリクエストをいただきましたのでバックボレーの打点についてご説明したいと思います。
*フォアボレーの打点の打点はこちら

フォアボレーの打点でもご説明しましたが、打点を「ボールを打つ位置」と考えると非常に難しくなります。
理由はボールは同じボールを2回と打つ事は無いからです。
テニスは常に違うボールを打つのですから、ボールを打つ位置はいつも違うのです。

ただし、身体の使い方は別です。
身体には力が入る状態や再現性の高い動きが存在します。
その為に打点を「ボールを打つ位置」ではなく、「拳の位置」でイメージすると非常に安定した打点で捕らえる事が出来るようになります。

さて、それでは、実際にバックボレーでは拳の位置はどのあたりでヒットすれば良いのか?
フェデラーを例に見てみましょう。

バックボレーでは2か所観察してほしい部位があります。
一つは右肩、そしてもう一つは拳の位置。
この二つを同時に観察して、右肩に対して拳の位置がどのあたりでインパクトしているかを見てください。

どうでしょう?
右肩の前(胸が向いている方向)ではなく、かなりネットの方向に拳の位置が移動しているのがわかると思います。
そして、その拳は0:14では完全にネットの方向に移動し、両腕が開くような動きをしています。
ただし、この間、右肩の位置はほとんど動きません。

実はバックボレーではこの右肩の動きと拳の位置、この二つの条件を満たさないとしっかりとボールを捕らえる事が出来ないのです。

打点が安定しないプレーヤーには大きく二つのケースがあります。
一つは、右肩は止まっているが、拳の位置が右肩の前(胸が向かっている方向)でヒットするケース。
もう一つは、拳の位置をネット方向に移動させようとして、肩が回転して、右肩が開いてしまうケース。
このどちらもボールを安定してヒットする事ができません。

もう一度フェデラーのバックボレーを観察してみてください。
テークバックで横を向いた両肩のラインはインパクトに対してほとんど動きません。
右肩が止まったままなのです。
その状態で拳の位置はネット方向に移動し、ほぼ、ネットに伸ばしきる直前にヒットします。
この位置がバックバレーの打点です。

フォアボレーの打点でもお話ししましたが、拳のこの位置はヒットするボールの高さに関係なく、大体同じ位置になります。
ですから、右肩の向きと拳の位置の感覚が分かれば、ほとんどすべてのボールで打点が安定します。
ぜひ、参考にしてみてほしいと思います。

バックボレーは最初は「難しい」と感じるかもしれませんが、右肩の位置が決まるようになると逆、身体の動きが止まるのでフォアボレーよりも安定しやすいショットになります。
ぜひ、しっかりと練習してほしいと思います。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

コメント

  1. てらけん より:

    早速リクエストにお答え頂いて感激です。参考にしてみます!

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