こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。
今日のテーマは「恐竜とゴキブリ」です。
ちなみに、私はゴキブリが大の苦手です(笑)
ゴキブリが得意と言う方はまぁ、そんなにはいないと思うんですが(笑)
でも、ゴキブリの生命力は凄いですよね。
ゴキブリは「3億年以上前に誕生した」と言いますから、まさに生きた化石です。
ところが、恐竜は生き残る事が出来ずに滅んでしまいました。
恐竜の方が大きくて、圧倒的な力も持っていたにも関わらずです。
さて、この事から学ぶべき事は
「圧倒的な力よりも対応力の方が勝る」
と言う事です。
では、テニスに置き換えてみましょう。
ここに二人のプレーヤーがいます。
一人は、相手に関わらず、「自分のプレーのレベルを上げよう」とするプレーヤー。
そして、もう一人は自分のプレーには多くを求めず「相手に対応しよう」とするプレーヤー。
この二人を先ほどの恐竜とゴキブリに当てはめると?
前者は恐竜であり、後者はゴキブリと言えます(笑)
では、この二人が対戦すると?
前者はファインショットも多いがミスも多いと言う荒いプレー。
後者はファインショットは少ないがミスが少ない堅実なプレー。
こうなる事が非常に多いです。
で、勝敗はどうなるか?
恐竜のプレーヤーの調子次第と言う事になります。
恐竜プレーヤーの調子が良ければ、ゴキブリプレーヤーが負ける。
恐竜プレーヤーの調子が良くなければ、ゴキブリプレーヤーが勝つ。
こんな感じですね。
でも、これが何度も繰り返されたら?
どうなるでしょう?
実はゴキブリプレーヤーの勝率がだんだんと高くなってきます。
守りを固めた相手に対して、50%以上の確率でポイントを取るのは簡単な事じゃありません。
それが出来るのは余程調子が良い時です。
また、ミスが出始めるとメンタル的にも影響し、普通にプレーする事が難しくなります。
その結果、だんだん攻める事が出来なくなってきます。
そうして、ゴキブリプレーヤーの術中にハマっていきます。
その結果、だんだんと勝率に差が出て来るのです。
つまり、テニスにおいても、恐竜プレーヤーよりも、ゴキブリプレーヤーの方が生き残る事が出来ると言うわけです。
ですが、だからと言って
「ゴキブリプレーヤーが絶対だ」
と言っているわけではないのです。
相手に対応するだけでは、どうしても守備的なプレーに陥りがちです。
これでは、自分よりも格上のプレーヤーに勝つのは難しくなるからです。
ゴキブリプレーヤーが、恐竜プレーヤーを凌駕するのは「あくまでも同じレベルであれば」と言う条件が付くのです。
一定レベルを越した格上には為す術なく、やられてしまいます。
そこで必要な事は攻撃力です。
こうして話すと矛盾のように聞こえるかもしれません。
先ほどは「ゴキブリプレーヤーが勝つ」と言い、今度は「恐竜プレーヤーが必要」と言っています。
でも、矛盾ではないのです。
大切な事はバランスです。
ゴキブリと恐竜
どちらの感覚も必要と言うわけです。
ところが、伸び悩む人はこのバランス感覚がありません。
その為に、理想を求めて、自分の良いプレーばかりを練習します。
まさに恐竜プレーヤーです。
ところが、逆のプレーヤーもいます。
いつも、堅実に返すだけ。
これでは、ゴキブリプレーヤーになってしまいます。
どちらにも一長一短があります。
このバランスを知って、自分のプレーの幅を広げる事が大切です。
プレーが荒くて、自らのミスが多いなら、理想を求めず、堅実に返球し続ける事を練習します。
ミスは少ないが、相手に決められる事が多いなら、ミスを恐れず、自分から攻める練習をします。
こうして、自らの可能性の幅を広げないといけません。
テニスは相手との関係性が勝負を分けます。
技術はほんの一部です。
関係性の作り方が上手なプレーヤーが勝ちます。
その関係性を作る為には、時には恐竜に、時にはゴキブリに。
それぞれの長所を生かす必要があります。
その関係性の作り方こそが練習でするべき事です。
さて、あなたは今、恐竜ですか?
それともゴキブリですか?
一度振り返ってみるのも良いと思います。
本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
コメント