テニスに必要な力(パワー)とは?

テニスと大脳生理学
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こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。

さて、今日のテーマは「テニスに必要な力(パワー)とは?」
こんなテーマでお話しします。

以前にもお話ししましたが、力は「入れる」物ではありません。
力は「出す」為に使う必要があります。

その為には、まずは「力を入れるのを止める」
これが必要です。

力の入れ方を練習していると、力の出し方はいつまでも学べません。
「入れる」と「出す」は真逆の使い方だからです。
その為にまずは、力を「入れる」のを止める事がポイントになります。

ですが、だからと言って、力を抜くわけでもありません。

「力を抜く」と言うのは力が入ってしまっているから、抜く必要があるわけです。
そもそも、力を入れなければ、抜く必要もないはずです。

本来は力は入れるわけでも、抜くわけでもなく「普通」の状態。
力を出す為にはこんな状態が好ましい訳です。

とは言う物の、これは理想の状態です。
決して、この状態になれないと上達出来ないわけでは無いので安心してください。

あくまでも、これから向かう方向性の話です。

「力は入れる物ではなく、出す物」
これを目指すからこそ、その過程で技術がどんどんレベルアップすると言う事です。

さて、それでは、本題です。

では、どうすれば、力を出す事が出来るか?

その為の大きなポイントの一つが「対象を明確にする事」です。

力を「入れる」と「出す」で最も違う物は「対象」です。
この両者はその対象が全く違います。

「力を入れる」または「力が入る」
こんな状態は「自分」が対象です。

それに対し「力を出す」は自分以外の物が対象になります。
「何に対して、力を出すのか?」と言う事です。

もちろん、テニスの場合はテニスボールに力を出す必要があります。
力の使い方はココに大きなヒントがあります。

力を入れる人、または力が入ってしまう人は、いつも対象が「自分」になります。

自分がどう動くか?
自分の身体をどう動かすか?

動かす対象が「自分」なわけです。
こうなると、力は「自分」に対して働きます。
つまり、力が「入ってしまう」わけです。

これを避けるには、対象をテニスボールにする必要があります。

テニスボールをどう動かすか?
テニスボールをどう操るか?

これをイメージしている時、対象は「自分」ではなく「ボール」です。
その為に、力は「自分」ではなく「ボール」に働きます。

これが力を出している状態です。

ところが、これを混同してしまっている方がいます。

ボールを打つ為には、自分の身体を動かす必要がある。
だから、自分の身体を動かす事と、ボールを動かす事は同じ。

こんな風に考えてしまうわけです。

ここを勘違いしていると「力を出す」感覚を学ぶのは非常に難しいです。

確かに、ボールを動かす為には、身体を動かす必要があります。
一見、その行為は同じように見えるかもしれません。

ですが、その本質は全く違う物です。

身体を動かそうとすれば、身体が対象になり、身体に力が作用します。
つまり、「力を入れる」または「力が入る」状態になります。

ボールを動かそうとすれば、ボールに力が作用します。
つまり、「力を出す」状態になるのです。

力を出すのが上手な人はこの違いを感覚的に知っています。

この違いがテニスのパフォーマンスに大きな違いをもたらせます。

再三、お話ししますが、トップ選手ほど「どうやってボールを打っているか?」を知りません。
身体に任せてボールを打っているので、身体の細かい動きが分からないのです。

これは、意識している対象が自分の身体では無いからです。
だからこそ、ボールに「力を出す」事が出来るわけです。

力の使い方が変わるとテニスは大きく進化します。

力を「入れる」状態は百害あって一利なし。
技術の停滞だけではなく、怪我や故障の原因にもなります。

ぜひ、力は出すように使ってください。

その為に、まず必要な事は意識する対象を「自分」ではなく「ボール」にする事です。
そうする事で、力は「ボール」に作用します。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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