さて、今日はとっても嬉しいお便りをいただいたのでご紹介。
「戸村コーチ
こんにちは。
昨日シングルス(初級)に出て、全勝優勝いたしました。
スコア、勝ち星の数は、運が良かった部分も多いですが。
10数年ぶりのシングルスで、前回は5-0から6ゲーム
取られて逆転負けした記憶が今でも鮮明に残ってて不安一杯でした。
試合中・・・
相手より自分との闘いでした。
・もうこれくらいでいいや(別に勝たんでも・・・)
・暑くてかなわん
・ミスしてくれないかな・・・
とかもう数え切れないくらいのセルフトークの中でしたが、なんとか乗り切りました。
細かいことはもう忘れましたけど、自分でも驚いたのは相手のボールにスピードをあまり感じなかったことです。
横で見てた時には結構うちこんでくる人が二人ほどいましたけど、実際に対戦してみたら、自然に体が動いて打ち返してた、というような状態でした(というときもあった…)。
また次に挑戦しようかなという気持ちも湧いてきました。
実際、集中状態はあまり良くなかったのでこれは課題です。
とにかく、ありがとうございました。」
どんな試合でも優勝は一人。
最後まで勝ち切る事は本当に価値が高いですね。
おめでとうございます!
ところで、このお便りの中でも紹介されていますが、結局試合って自分との戦いです。
もちろん、相手とも戦っているんですが、その相手に勝つ前に自分に勝てないとお話になりません。
この事を感じるためには自分自身を客観的に感じることができないとできません。
自分が分からないのに自分に勝つ事は難しいです。
相手をコントロールする事はできません。
コントロールできる可能性のある者は自分だけです。
その自分ですらコントロールする事は非常に難しいです。
自分がコントロールできて始めてその自分が相手と対戦するんです。
例えば、こう考えてみてください。
あなたはロボットの操縦士、ロボットの中に入っています。
そのロボットを使って悪者を退治しないといけません。
となればまず、そのロボットを使いこなせないと悪者に勝つのは難しいでしょ?
自分が思った動きをロボットがしてくれなかったら??
いくら頭でどうすれば良いのか?が分かっていても負けちゃいます。
実は自分ってそんな物です。
自分は自分が思っているほど簡単にコントロールできる物ではないんです。
だからまず、自分をコントロールする戦いが必要なんですね。
この方はこの暑さの中、その戦いに気づいたんです。
これはとっても価値があると思います。
今後がより楽しみです。
これからもっと楽しいことが起こると思います。
さて、本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
写真提供:小林一仁(zonephotography)
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