今回のお話は「プレッシャーに強くなる秘訣」です。
テニスってメンタルの強さがとっても大きく影響することはもうご存じですよね。
また、それだけにメンタルが弱い事は多くの人が持つ悩みの一つです。
ですが、「どうしたらメンタルって強くなるんだろ?」
こんな疑問をお持ちの方は多いと思います。
具体的にどうしたら強くなるのか?
わからないんですね。
技術や、体力ならある程度、目に見える事もありますし、どういう練習をすれば改善していくのか、イメージできると思います。
でも、メンタルは???
そうなんです、まずここが大きな問題。
そもそも、メンタルって何?
そして、どうやったら強くなるの?
これがわからないから「手の打ちようがない」
こんな方多いんですね。
で、結局、「メンタルが弱い事がわかっているけど・・・」
こんな時間が過ぎていくわけです。
そこで今日のお話です。
まず、メンタル的な強さとは何か?
これは実は精神的な強さではありません。
これを求めると厄介です。
精神論になってしまっては具体性を欠いてしまいます。
もちろん、そういう物を否定しているわけではないんですよ。
でも、そこに焦点を絞ると結果が出ません。
では、どうすれば良いのか?
答えは「集中状態」です。
人は集中状態に入るとプレッシャーを感じる状態ではなくなります。
この状態に入るとメンタル面が格段に強くなります。
逆に集中力が下がると極端にメンタルも弱くなります。
ちなみにメンタルが強い人は自分がプレッシャーに強いなんて思ってません。
というより、プレッシャーそのものに興味がないと言うか、自覚していないと言うか・・・
それよりもただ、その瞬間に集中する事が上手なんですね。
それを第三者が見ると「あの人はプレッシャーに強い」となるわけです。
つまり、本人が感じている事と第三者が見ている物は違うというわけです。
ですから、プレッシャーに弱いと感じてる方がまず、するべき事は?
それは、プレッシャー対策ではなく、集中力を高める事なんです。
その状態に入ってしまえば、後は自然とプレッシャーに強くなります。
では、集中状態に入る為に大切な事は?
それは集中を阻害する要素を排除するトレーニングをする事です。
集中を阻害する要素で一番多いケースは「ミスをしてはいけない」という考え方です。
または「上手くやろう」とする気持ちのような物。
実はこれが一番集中を阻害する要素です。
こういう事を意識していると結果的にボールに集中できません。
なので集中状態に入れません。
集中状態に入れないのでプレッシャーを感じてしまう。
こんな感じです。
断言します。
テニスのミスは絶対になくなりません。
どんなに上手くなってもミスはなくならないんです。
ですから、「ミスをしないように」なんて意識しても陽炎を追いかけるような物です。
そんな事を意識するからボールへの集中が下がり、結果的に余計にミスが増えるんです。
ちなみにプレッシャーは克服する物ではありません。
人間の自然な反応。
だから、その反応が出ない状態になるしかありません。
それには、「ミスを受け入れる」「結果を受け入れる」
この考え方が非常に大切です。
ミスを受け入れたり、結果を受け入れたりする事ができるようになるとその事に対して、特に大きな思い入れがなくなります。
その結果、ボールへの集中力が増す事になります。
それが結果的に集中状態に入る事になり、また同時にプレッシャーを感じない状態になるんですね。
あなたにはこの事を知っておいてほしいんです。
ちなみに、一般的にはメンタルを強くしようとするとプレッシャーに負けない強い自分を作ろうとします。
でも、これは絶対におすすめしません。
メンタルが弱い自分を責める自分が生まれてくる可能性が高いです。
そうなると自分の中に複数の自分が生まれてきて、メンタルが非常に不安定になります。
これでは、強いメンタリティーを発揮する事はできません。
ちなみに、どんなに頑張ってもプレッシャーその物を克服することはできません。
なぜなら、プレッシャーは人間の自然な反応(本能)だからです。
ですから、それはどうすることもできないのです。
ですが、プレッシャーを感じない状態になる事は誰でもできます。
これはトレーニング次第です。
集中状態に入るのが上手になれば、自然とプレッシャーがかかるような場面でも集中状態に入れるようになってきます。
その状態を見ると周りの第三者は「あの人はプレッシャーに強い」と言っているだけです。
本日の話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
写真提供:小林一仁(zonephotography)
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