ドリームキラーにご注意

テニスの上達の為に
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今日のテーマは「ドリームキラーにご注意」です。

前回「未来の作り方」についてお話ししました。
言葉はイメージそのものです。
そして、また、その言葉は未来その物である事もお話ししました。

ですから、言葉にはとても注意が必要です。
例え、一生懸命練習していても、言葉の落とし穴にハマってしまっては自分が望む未来にはたどり着けないからです。

ちなみに、未来への影響が最も大きいのは自分が発する言葉です。
ですが、それ以外の言葉の影響が少ないわけではありません。

そこで気を付けて欲しいのが「ドリームキラー」の存在です。
ドリームキラーとは直訳すると「夢を殺す人」
つまり、あなたの夢や目標達成を邪魔する人の事を言います。

こういう人には極力近づかないのがお勧めです。
また、近づかない事が難しい場合は、ドリームキラーの言葉に耳を傾けない事が大切です。

ドリームキラーは言葉巧みにあなたに否定的なイメージを植え付けてきます。

分かりやすい例では「それは難しい、出来るわけがない」とあなたの可能性を否定するケース。
これは、直接、言葉で否定しているのでとても分かりやすいです。
ですが、本当に厄介なのは一見、否定しているようには思えないケースです。

例えば、ミスの原因や問題点に着目して、それを矯正するように指導、練習するケース。
これは一見、上達の為に必要な事だと思うかもしれません。
と言うのは、一般的にはミスの原因や問題点は解消しないと上達しないと思われているからです。

ですが、本当は違います。
実はこれもドリームキラーの一例です。

なぜなら、ミスの原因や問題点に着目する為に、知らず知らずの内にミスのイメージを何度も刷り込まれてしまう事になるからです。
これを「未来の作り方」に照らし合わせて考えてみてください。
望む未来に到達できないのが分かります。

つまり、短所や問題点を指摘し、それを改善しようとする人は「実はドリームキラーである」という事です。

実際に非常に多いと思います。
「あなたのフォアハンドの打点は遅れているから、もっと前で打つべきだ」
「グリップに問題があるから、直さないと」
「腕の使い方を間違っているから、もっと、こんな感じで打つ方が良い」
・・・・・

こうして、見るととても普通のアドバイスで、まさか、これがドリームキラーであるとは思わないですよね。
もちろん、こういうケースは悪意があって、上達の邪魔をしようとしているわけではありません。
むしろ、逆で「上達して欲しい」と言う善意から発する場合が多いです。
だからこそ、厄介なのです。

上達する為に、本当に大切な事は「未来の作り方」に従う事です。

確かにミスには原因があり、問題点もあります。
ですが、ミスや問題点に必要以上に着目する事は無いんです。

それよりも、未来に望むイメージに着目するべきです。
そうすれば、自然とそのイメージに近づいていきます。

ちなみに、コーチや上級者は、ついつい、原因や問題点を指摘してしまいがちです。
ですが、これには非常に注意しないといけません。

プレーヤー自身は自分のミスや問題点がとても気になる物です。
「どうして、出来ないんだろう?」
「どうすれば、良いんだろう・・・」
と思い悩む事は少なくありません。

そんな時にコーチや指導者がミスの原因や問題点を指摘すればどうなるか?
その人は益々、ミスの原因や問題点に着目し、それを改善するように努力します。
ところが、それはミスのイメージを刷り込む事になり、かえってその原因や問題点にハマりこむ事になるのです。

短所矯正法では上達が難しいのはその為です。
つまり、短所矯正法に誘導する人は「実はドリームキラーの可能性が非常に高い」と言えるわけです。

では、コーチや指導者の本来の役割は何か?
それはプレーヤーがミスの原因や問題点が気になる事を忘れさせる事です。

どんなに分かりやすい説明や指導法であっても、それがミスの原因や問題点に着目していると上達は難しいです。

それよりも「大丈夫、大丈夫、気にする必要は無いよ」と考えさせないように誘導する事です。
このほうが、確実に効果があります。

ちなみに、このような善意のドリームキラーは、コーチ、上級者、練習仲間だけではありません。
実は自分自身が知らないうちに善意のドリームキラーになってしまうケースが多々あります。

自分でミスの原因や問題点を捜し、それを何とか克服しようとする方。
この方は自分自身がドリームキラーにハマってしまっています。

努力が空回りするので注意してください。

どんなに上達しても、ミスなんて、無くなる事はありません。
世界ランキングNO1の選手でも上手く出来ない事なんて山ほどあります。

増してや、私達が上手く出来ない事があるのは当然の事です。
気にする必要はありません。

それよりも、ただ、望む未来の一点だけに集中しましょう。

「未来、どんなプレーをしたいのか?」
これだけをイメージします。

その途中で起こったミスは直ぐに忘れてください。
原因を探すのを止めましょう。
そして、また、未来をイメージしましょう。

これこそが、あなたの未来の作り方です。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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