さて、いきなりですが、あなたはまだマスクをしていますか?
もし、まだマスクをしているなら、これから暖かくなりますし、テニス以外の時にも、そろそろマスクは外した方が良いです。
実はマスクを長時間着用すると深刻な健康被害を引き起こす事はご存知ですか?
マスクを着用すると酸素の取り込みが20%低下するそうです。
そうすると当然、血液中の酸素の量も低下します。
酸素の摂取量が20%も低下する事は身体にとってはとんでもない負担です。
人間にとって、呼吸ほど大切な物はありません。
呼吸が浅くなると免疫機能が著しく低下するからです。
免疫機能が低下すれば、癌をはじめ、様々な病気を引き起こす可能性が急激に上がります。
つまり、マスクをする事は、コロナよりも、もっと深刻な病気になる可能性を高めている事になるんです。
落ち着いて考えれば、とても当たり前の事です。
日頃、「健康の為には腹式呼吸が大切」と言っているメディアがこの事を発信しないのがとても不思議です。
そもそも、コロナウイルスの大きさは約0.1μm。
よほど高性能な医療用マスクでなければ、コロナウイルスは素通りします。
ちなみに医療用の高性能なマスクを使い、ウイルス対策をきちんとすると、慣れていない人は「とても息苦しくて30分装着するのがやっと」だそうです。
つまり、一般的に着用しているマスクには実は何の意味もないんですね。
この事に気付いた人は早々にマスクを外した方が良いです。
でないと、深刻な病気になってからでは取り返しがつかなくなります。
せっかくの春ですからね。
マスクともおさらばしましょう。
さて、それでは本題です。
今日のテーマは「そもそも、練習とは?」です。
テニスの練習はとてもシンプルです。
特別な練習方法はありません。
世界中、どんなトッププロでも
基本的には同じような練習をしています。
球出しの練習。
ラリー練習。
マッチ練習。
多少、ドリルの内容に特徴がある場合がありますが基本的にはそれほど、大きく変わりません。
ですが、練習の効果は同じではありません。
同じ練習をしても、プレーヤーによって大きく伸びる人もいれば、あまり伸びない人もいます。
結局、練習効果はプレーヤー次第です。
では、そもそも上達する為の効果的な練習とは?
一体、どういう物なのか?
私なりにまとめてみました。
練習とは?
「感覚を使って物理的現象の再現性を高める作業」です。
少し馴染みの少ない言葉を使っているので、もう一度言います。
練習とは「感覚を使って物理的現象の再現性を高める作業」です。
そもそも、テニスで最も大切な事はテニスボールを操る事です。
それは速度や回転などの威力であったり、角度や深さなどのコントロールなどです。
ちなみに、地球上でプレーする限り、テニスボールは必ず、物理的現象に従って動いています。
例えば、ボールにトップスピンをかけるにはガットとボールの間に摩擦が必要になります。
また、その摩擦の大きさや方向によってボールのコントロールや質が変わります。
ですが、それらは物理的現象に基づいています。
つまり、安定して同じ場所に同じような回転のボールを打つには同じような物理的現象を起こす必要があります。
では、どうすれば?
同じような物理的現象を起こす事が出来るか?
ここで必要になるのが感覚です。
感覚と聞くと「非常に曖昧な物」と思うかもしれません。
ですが、それは勘違いです。
人間の感覚ほど、素晴らしい精度を持っている物はありません。
例えば、味覚を考えてみましょう。
一流の料理人は、いつも同じ味を再現しますがこれも物理的現象を再現している事になります。
例えば、素材に対しての砂糖や塩、醤油などの量は同じ位のパーセントが含まれているはずです。
これをいちいち、計るのではなく、味覚と言う感覚で調整できるわけです。
人間の感覚は機械以上の精度を持っています。
また、こうして、考えると料理人の修行もテニスの為の練習も「感覚を使って物理的現象の再現性を高める作業」と言う意味では同じと言う事になります。
では、話しをテニスに戻します。
繰り返しますが、テニスの練習で大切な事は物理的現象の再現性を高める事です。
その為に最も必要な事は物理的現象を正確に把握する事です。
どんな事が起こっているのか?
これが把握できていないと再現性を高める事は出来ないからです。
ところが、物理的現象に興味を持たないテニスコーチ、プレーヤーがたくさんいます。
残念ながら、これでは、いくら練習しても中々上達する事は出来ません。
分かりやすい例を一つ上げてみましょう。
例えば、ネットが多いプレーヤーがいます。
「どうして、ネットするのでしょう?」
こんな質問されたら、
あなたなら、何と答えますか?
少し考えてみてください。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
では、私の答えを言います。
答えは「ネットよりも低いから」です。
これが最も重要な物理的現象です。
ところが、間違えると。
「ラケットの真ん中に当たらなかった・・」
「打点が遅れた・・」
「膝が使えなかった・・」
「ラケット面が下を向いた・・」
「肩が回らなかった・・」
「体重移動が出来なかった・・」
「フォロースルーが低かった・・」
・・・・・・
言い出したらキリがありませんが、色々な原因??と考えられる事が出てきます。
ですが、これらは単なる方法論の一つに過ぎません。
なので、絶対条件ではないのです。
例えば。
ラケットの真ん中に当たらなくても、ネットよりも高ければネットは超えます。
打点が遅れても、ネットよりも高ければネットは超えます。
膝が使えなくても、ネットよりも高ければネットは超えます。
このようにネットミスをする物理的原因は「ネットよりも低いから」です。
つまり、練習は様々な状況でネットよりも低くならないボールを打つ為の感覚を磨く事だという事です。
その為には「膝を使ったり」
「体重移動を使ったり」
「打点を安定させたり」
する必要があるかもしれません。
ですが、それよりも大切な事は
「どれぐらいの高さだったか?」と言う事実です。
これが正確に把握できてないと
いくら、膝を使っても意味がありません。
いくら、真ん中に当てても意味がありません。
いくら、打点を練習しても意味がありません。
ところが、現実はこのような練習をしている方が非常に多いです。
その為に、「今、どれぐらいの高さを通って行きましたか?」と質問しても、分からない方が非常に多いのです。
その理由は物理的現象よりも自分は「どんな事をしたか?」に興味があるからだと思います。
または、「上手く出来たかどうか?」の結果が一番の興味なのでしょう。
いずれにしても、このような状態では「感覚を使って物理的現象の再現性を高める作業」とは言えません。
その為に、同じ時間練習しても中々上達しないという事になります。
同じ話の繰り返しになりますが、テニスの練習は世界中、どこに行ってもほとんど変わりません。
練習効果を高めるのはプレーヤー自身です。
練習効果を高める為に最も重要な事は物理的現象を正確に把握する事です。
そうすれば、「どんな感覚で打てば良いか?」が自分自身で分かるようになってきます。
次回の練習は「感覚を使って物理的現象の再現性を高める作業」をしてみてください。
きっと、楽しい発見がたくさんあると思います。
本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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