リターンのコツ

テクニック解説
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今回のテーマはリターンです。
リターンが安定しないと簡単に相手にサービスゲームをキープされてしまいます。
相手のサービスゲームを簡単にキープされると試合全体の流れが悪くなります。

逆にリターンが安定していると相手のサービスゲームがもつれる可能性が高まります。
サービスゲームがもつれればもつれる程、相手は集中力を使い、試合の流れは自分に向いてきます。

その為に安定してリターンを返す事はとても大切な事です。

そこで、今回はリターンのコツについてお話ししたいと思います。
それではフェデラーのリターンを観察してみましょう。

出典:Roger Federer Return Of Serve In Super Slow Motion

では、まず、こちらの画像を御覧ください。

フォア、バックそれぞれのテークバックが完了した瞬間の画像です。
この画像でよく見て欲しいのはフェデラーの肩の動きです。

どちらも腕やラケットが準備されるだけではなく、肩がしっかりと準備できています。
これだけ肩が準備されていると後は肩を戻す事で腕やラケットは安定して打点に移動させる事ができます。
その結果、ボールを安定してコントロールする事ができるわけです。

ラケットや腕は動けば動くほど、ラケット面が変化し、ボールは不安定になります。
逆にラケットや腕が動かなければ、ラケット面は安定し、ボールが安定します。

実際に0:41‐0:42あたりのフェデラーの動きをよく見てください。
準備された肩が前に戻り、腕やラケットはその肩の動きに従って打点に向かいます。
ですから、非常に安定してボールを捕らえています。

もし、肩の動きがなく、腕やラケットだけが準備されて、打点に向かって行ったのではこのようなインパクトを作る事は不可能です。

実はリターンの動きで最も大切なコツはこの肩の動きです。
ラケットや腕を準備するのではなく、肩がしっかりと準備される事、これが出来るようになるとリターンは非常に安定します。

ただ、リターンは相手のボールが速く、時間的な余裕がない場面が非常に多いです。
ですから、肩を素早く準備する事は簡単ではありません。
ですが、それを身につけなければ、いつまでも安定したリターンを身につける事はできません。

腕やラケットを動かす事は簡単です。
それに対して、肩をボールに同調させる事はそれなりのトレーニングが必要です。
ですが、身につけてしまえば、一生物です。

ぜひ、肩の準備のイメージを持って、練習してみて欲しいと思います。

本日のお話は以上です。

いつも長文お読みいただいてありがとうございます。

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