さて、今回は錦織選手のバックハンドグリップについて観察してみましょう。
グリップはラケットと身体が接する唯一の部分なので、ショットに与える影響は非常に大きいです。
グリップ次第でショットが決まると言っても過言ではありません。
人の身体は非常に対応力があるので、グリップが多少問題があってもそれなりにボールを打つ事は出来ます。
ですが、グリップに問題があると。
「力が入りにくい・・・」
「打ちにくいコースがある・・・」
「回転のコントロールができない・・・」
などの問題を潜在的に抱える事になります。
ですから、テクニック的に良き詰まりを感じる場合はグリップをチェックする事も非常に大切な事です。
さて、それでは錦織選手のバックハンドを見てみましょう。
両手のバックハンドのグリップは標準では右手がコンチネンタルで、左手がセミウェスタンが言われますが、錦織宣選手もそのグリップに近いと思われます。
ただ、「右手がコンチネンタルで、左手がセミウェスタン」と一口に言われても実際にプレーする時にはグリップとスイングの関係が非常に大きいので、グリップの形だけを真似ても上手く行かない事がほとんどです。
では、どうすれば、使いやすいグリップを見つける事ができるか?
この動画の0:07の画面を見てみてください。
出典:Perfect Backhand by Kei Nishikori
この時の身体の向きとラケット面の向き、ラケットヘッドの向き、この3つを観察しましょう。
ラケットヘッドが立った状態でラケット面が綺麗にこちらを向いているのがわかると思います。
この状態になるようにグリップを握ってみてください。
そうすると自然と錦織選手と同じようなグリップの持ち方になるはずです。
また、このようにグリップをチェックすると形だけではなく、フォームとグリップが一体化して覚える事ができるので上達がとても早いです。
グリップはあくまでもスイングと一体化した物でなければなりません。
なぜなら、イメージしたボールを打つ為に必要な物なのですから。
いくら正しいグリップで握ってもイメージしたボールが打てないのであれば、それは意味がありません。
その点、テークバックやフィニッシュの時のグリップから握っていく方法はスイングと一体化しやすくなるので、短時間で違和感なく、ボールを打てるようになります。
本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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