今回はバックボレーのコツについてお話ししたいと思います。
バックボレーにもいくつか絶対に抑えるべきポイントがあります。
ですが、中でも最も重要なのはテークバックの時のラケット面です。
では、まず、フェデラーのバックボレーを観察してみましょう。
フェデラーはどのショットも非常に基本に忠実で、お手本にするには最も適しているプレーヤーの一人です。
バックボレーもやはり、非常にシンプルで分かりやすいです。
出典:Roger Federer Backhand Volley Slow Motion
さて、注目してほしいのは0:01‐0:03までのラケットの動き、それもラケット面の向きです。
この場面はテークバックが完了し、スイングが始まる直前です。
この時のラケット面の向きを良く観察してみてください。
ラケット面が耳を向いているのがわかると思います。
これはすなわち、打球方向に面がしっかりと向いていると言う事でもあります。
実はバックボレーが上手く打てないプレーヤーのほぼ、全てと言っても良いほど、この時のラケット面が打球方向に向いていません。
ほとんどの方がラケット面が耳の方向ではなく、顔と同じ方に向いてしまっているのです。
その為に、ラケット面が打球方向ではなく、打球方向よりも左の方に向いてしまうのです。
面が左を向いているので、ボールが当たった瞬間にボールは外に逃げてしまいます。
また、その勢いにラケットが負けてしまうので、ボールをコントロールできなくなるのです。
バックボレーで多い傾向は擦れた当たりになって、ボールに勢いがなくなる、また、ボールが上に浮いてどこに飛ぶか分からない。
こんな状態になる事が非常に多いです。
そして、こんな状態になると「ラケットを下に振ってはいけない」「ボールを切りすぎてはいけない」と言うようなアドバイスが一般的です。
ですが、残念ながら、そのアドバイスを実行してもバックボレーは上達しません。
フェデラーのバックボレーをしっかりと観察してみてください。
かなり下にラケットは振り下ろされています。
アンダースピンをかける為には下に振る必要があるのです。
では、どうして、フェデラーはボールを切るように振り下ろしているのにボールが浮かないでしっかりとコントロールする事ができるのか?
その理由がテークバックの時のラケット面の作り方なのです。
フェデラーのようにテークバックが完了した時にラケット面が耳の方を向いていたら、ボールをしっかりと捕える事ができるので、下に振るとボールにアンダースピンをかけて抑える事ができるわけです。
バックバレーが苦手な方はまずは、ここをチェックしてみてください。
ちなみに、このギャップを埋めるには動画を撮影するのが一番おすすめです。
自分ではラケット面を耳に向けて、正確に打球方向に向けているつもりでも、まずほとんどの方のラケット面は顔を同じ向きになり、打球方向よりも左を向いているはずです。
まずは、このギャップを自分自身で気づく事が非常に大切です。
それには動画を撮影するのが一番です。
ちなみに、ラケット面が耳の方を向かずに、顔と同じ向きに向いてしまうには大きな原因があります。
この原因を改善すると自然とラケット面は正確に打球方向に向ける事ができます。
ですが、それはまたの機会にお話しします。
本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいてありがとうございます。
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