ナダルのバナナショット

テクニック解説
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今回はナダルのバナナショットを見てみたいと思います。
バナナショットとはコートの外側からバナナのように弾道を曲げてダウンザラインに決めるショットの事です。
ポール回しと呼ばれる事もありますね。

ちなみにこちらがナダルのバナナショットの動画です。

トップ選手はフットワークも非常に速いので、ワイドに打たれたウイニングショットを素早く追いついて、逆にコートの外から逆襲するわけです。

中でもナダルはこのバナナショットを非常に得意としています。
その理由は二つあります。

一つはフットワークが非常に速い事です。
普通の選手なら、クロスに決まってしまうようなショットもフットワークの良い、ナダルはそのショットに追いつく事ができます。
その為に、バナナショットで逆襲する場面が他の選手に比べて非常に多いのです。
彼のフットワークの良さはもちろん、足が速いと言う事もあるのですが、それだけではなく、読みと勘が非常に優れています。
その為に、他の選手よりも動き出しがとても早いです。
動き出しが早いにも関わらず、逆を突かれる事が多いわけではありません。
それだけ、状況判断が正確で読みが良いと考えられます。
また、それだけではなく、一流選手特有の直観力も優れている事もその理由だと思われます。

もう一つの理由はやはり回転量の多さです。
バナナショットを打つ為には強烈な横回転が必要です。
回転の量によって、弾道の曲がり具合が変わるからです。

ご存知のようにナダルと言えば、強烈なスピンがかかったフォアハンドが代名詞ですよね。
かなり高い弾道から、急激に落下し、そして、地面で猛烈に跳ね上がるボールが彼の持ち味です。
彼はこの強烈なスピンを横方向に使うわけです。
ですから、他の選手のバナナショットと比べてもその曲がり方は尋常じゃありません。

さて、そのバナナショットの打ち方ですが、ボールには横回転をかける必要があるので、ラケットはネット方向に振らないようにする事が一つのポイントです。
その為に、身体は回し切らず、横を向いた状態を維持します。
バナナショットを打つ場面はボールに追いつくのがやっとの状態である事が多いので、身体の横向きを維持する事はそれほど難しくはないでしょう。
この状態から、腕を打球方向ではなく、胸の方向に一気に振りぬきます。
例えるなら、ボーリングのような動きです。
こうする事でボールに縦ではなく、横に回転をかける事ができます。

後はこの回転の量をどれぐらいかける事ができるか?
ここがポイントになります。
ナダルのように強烈なスピンをかける事ができれば、それだけ外から回してコートに入れる事ができます。

ちなみに強烈な横回転をかけるには打点は高いよりも低い方が打ちやすいです。
低い方が、ラケットヘッドを横に移動させやすいからです。

なかなか頭でイメージが出来ても実際に打つのは簡単ではないショットですが、決まれば、相手に大きなショックを与える事が出来るショットです。
かなりの練習が必要ですが、挑戦してみてはいかがでしょう。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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