テニスが上手くなるとプレッシャーに強くなると言う勘違い

メンタルトレーニング
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「また、プレッシャーで打てなくなった・・・もっと練習しないと」
「また、大事な場面でビビってしまった・・・もっと練習しないと」

これ、昔の私が考えていた事です。
でも、こんな風に考えてしまう方、少なくないと思います。

実際に「練習すれば、プレッシャーにも強くなる」と思っている方は多いです。
でも、これって大きな勘違いです。

はっきりと言います。
テニスの技術が上手くなっても、プレッシャーに強くなるわけじゃありません。

ですから、あなたはこの落とし穴にハマらないでください。
この落とし穴にハマると、ほぼ抜け出せません。

一生懸命練習し「練習では上手になった」
でも・・・

「試合ではその実力が発揮できない・・」
「大事な場面では、結局ビビる・・・」

こんな状態が延々続きます。

でも、本当はこれは当たり前の事なんです。
だって、技術レベルの高さとプレッシャーに対する強さは全く関係が無いからです。

ちょっと想像してみてください。
今日初めてテニスラケットを持つ人が10人集まったとしましょう。
運動経験も大体同じです。

では、この10人で試合をしてもらいましょう。

もし、技術レベルが低いとプレッシャーを感じるなら?
この10人は全員がプレッシャーを感じるはずです。

でも、実際はそんな事ありません。
プレッシャーを感じる人もいれば、そうじゃない人もいます。

むしろ、初心者の時の方が「怖いもの知らず」でプレッシャーが無いかもしれません。

では、逆はどうでしょう?
どれぐらい上手になったらプレッシャーを感じなくなるのでしょう?
ワールドツアーを回るぐらい上手になったらプレッシャーはなくなるでしょうか?

いいえ、そんな事はありません。
どんなに技術的にレベルが上がっても、結局、プレッシャーを感じる時は感じるわけです。

もちろん、明らかに相手とのレベル差が大きければ、プレッシャーが軽減される事もあるでしょう。
でも、そんな事はありますか?

試合に出たら、基本的に同じカテゴリーの人と対戦する事になります。
「上級者 VS 初心者」なんて事はそうそう起こりません。

それに勝ち上がっていけば、結局、レベル差は埋まってきます。

では、その差が埋まってきたらどうなるか?
「自分のほうがランキングは少し上」
こんな時は「負けられない」と言う思いが強くなりませんか?
「かえってプレッシャーを感じる」なんて事は少なくないはずです。

さて、この事に気付けると「練習すれば、プレッシャーにも強くなる」と言うのは大きな勘違いである事が分かると思います。

つまり、テニスの練習で上手くなっても「大事な場面でビビってしまうのは変わらない」という事です。

では、なぜ、こんな勘違いがまかり通っているのか?
それには大きく二つの理由があります。

一つは。
「どうすれば、プレッシャーに強くなれるか分からないから」
ちなみに昔の私はこれでした。

プレッシャーに強くなりたいけど「具体的にどうすれば良いのか」分からないんです。
だから、結局、技術練習に頼ってしまうわけです。

そして、もう一つは。
「メンタルタフネスは目に見えないから」
当たり前の事ですが、技術と違い、メンタルは目に見えません。

そうすると、どうしても、目に見える技術に頼りたくなります。
また、コーチや指導者もメンタルを指導するより、技術を指導する方が簡単です。
と言うより、むしろ、メンタルを指導できる指導者が少ないと言った方が良いかもしれません。

いずれにしても、みんなが練習すれば、その中で「何となく、勝てるようになった」人が出てきます。

そうすると「練習すれば勝てるようになる」と言う図式が生まれてきます。
でも、本当はそうではありません。

練習で上手くなったからプレッシャーに勝てるようになったわけじゃないんです。
その人は練習の中でメンタルタフネスに必要な事を身に付けたからです。

でも、いくら練習してもそれに気づかない人はどうなるか?
結局、いつまでも大事な場面が来ると、ビビって、実力を発揮出来ません。

もちろん「練習をしなくても強くなれる」と言っている訳じゃないんですよ。
一生懸命練習して技術レベルを磨く事や体力をつける事はレベルアップの為には必須です。

でも、だからと言って、プレッシャーに強くなるわけではありません。

「とっても上手なプレッシャーに弱いプレーヤーになる」って事です。

では、どうすれば、プレッシャーに強くなれるのか?
簡単な事です。

プレッシャーに強くなる為の練習をすれば良いんです。
一言で言えば、メンタルトレーニング版 テニス練習です。

そうすれば、練習しながら、プレッシャーにも強くなっていきます。
ちなみに「プレッシャーに強い、弱い」は才能や素質じゃありません。

誰もが身に付けれるスキルです。
トレーニングすれば、身に付きますし、トレーニングしなければ、そのままです。
とても単純です。

世の中には、プレッシャーがかかるような大事な場面でも実力以上のパフォーマンスを発揮する人がいます。
この人たちは特別な能力を持っているわけじゃありません。

同じ人間です。
ただ、彼らはプレッシャーに上手く対応するスキルを身に付けています。

どこかでそれを手に入れるトレーニングをしているんです。
もちろん、本人達はそれをメンタルトレーニングだとは思っていません。

ただ、気付かずに、テニスの練習をしながら、トレーニングをしているんです。
簡単に言えば「見た目は同じ練習でも、意識の中身は違う」って事ですね。

逆に言えば、「そんな練習をすれば、誰もがプレッシャーに強くなれる可能性を持っている」って事です。

だからこそ、あなたには「練習すれば、プレッシャーにも強くなる」と言う勘違いから抜け出してほしいんです。
この勘違いから抜け出す事が、プレッシャーに強くなれる第一歩なんです。

実はあなたの悩みを解消するのは難しい事じゃないんです。

今一度、練習すれば、プレッシャーにも強くなれるのか?
そして、あなたの夢が手に入るのか?

考えてみてくださいね。

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