テニスの為のメンタルトレーニングとは?

メンタルトレーニング
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テニスは心技体のバランスが整って初めてその実力を発揮する事が出来ます。
体力的に優れていても、メンタルが弱ければ、その実力は半減します。
技術的に優れている場合も同様です。

いくら、練習で上手く出来ている事でも試合になるとミスが出たり。
プレッシャーのかかる場面では上手く出来なくなったり。
せっかくの試合で実力を発揮できないのは本当に悔しいです。

あと一歩で勝てそうな状態から逆転負けを食らう事ほど悔しい事はありません。
私も何度もそんな経験をしました。

テニスはメンタルスポーツと言われるほど、メンタルがプレーに与える影響が大きいです。
本当の強さはメンタルにかかっています。

本当の実力を発揮するにはしなやかで強いメンタルタフネスを身に着ける必要があります。
では、テニスに必要なメンタルとはどういう物なのか?

今日は大脳生理学から見たテニスのメンタルトレーニングについてお話したいと思います。

メンタルタフネスはどんなスポーツにも必要です。
「上手さ」と「強さ」は同じではありません。

「練習は上手だが、試合になると弱い」
こんなプレーヤーも少なくありません。

ですが、中でもテニスは特にメンタルが与える影響が大きいスポーツです。

それにはいくつかの理由があります。
テニスのメンタルトレーニングの為にはこの理由を知っておく事もとても大切な事なので最初にお話ししたいと思います。

テニスはミスが相手の得点になる

テニスのルールでは自分のミスは即、そのまま、相手の得点になります。
例えば、野球などは三振をしても、それが相手の得点になる事はありません。
ところが、テニスはネットをすれば、それは相手の得点になります。
その為に、競った状態になると「ミス出来ない」と言うプレッシャーがより大きくなります。

1ポイントの積み重ねで勝負が決まる

テニスは一発逆転がありません。
1ポイント1ポイントの積み重ねによって勝負が決まります。
その為に、確率が物を言います。
確率を高めるには、安易なミスを出来るだけ避ける必要があり、常に集中する事を求められます。

マッチポイントを取るまで勝負が決まらない

テニスはどちらかがマッチポイントを取るまでは勝敗が決まりません。
サッカーやバスケットボールなどは時間が限られています。
その為に前半のリードを保つ事で勝つ事が出来ます。
テニスはそういう勝ち方が出来ません。
その為に、長時間の集中力を求められます。

繊細な感覚を求められる

テニスは見た目以上に繊細な感覚を求められます。
どこに打たれるかわからないボールを追いかけ、限られたスペースであるコートの中に安定してボールをコントロールする事は簡単ではありません。
その為にほとんどの場合、どうしても、お互いのミスによって勝負が決まります。

メンタルがテニスに与える影響

一度でも試合でプレッシャーに襲われた経験がある方なら、メンタルがテニスに与える影響が非常に大きい事はお分かりだと思います。
身体が日頃とは全く違う反応を起こします。

その一例をあげると。
・呼吸が浅くなり、乱れる
・身体が硬くなりスムーズに動けなくなる
・手足が震えて、動きにくくなる
・手足に汗をかく
・瞳孔が開き、物が見えにくくなる
・聴覚が鈍感になり、音が聞こえにくくなる

身体にはこのような変化が起こります。
これでは、普段の実力が発揮できないのは当然と言えば、当然の事です。
逆に言えば、このような状況で普段と同じようにプレーしようとする事は不可能とも言えるでしょう。

ちなみにこのような身体の変化はテニスの技術レベルとは全く関係がありません。
プレッシャーを感じれば、上級者、初心者に関わらず同じように身体には影響が出ます。

例えば。
「話す」と言う事は日常では誰もが自然に行っている事です。
ところが、大切なプレゼンや結婚式のスピーチのような場面では緊張して、普段と同じように話せなくなる事は良くある話です。

これと同じように、テニスもテクニックレベルが高くなったからと言って、プレッシャーに強くなるわけではないのです。

テニスに必要なメンタルトレーニング

先ほどもお話ししたようにテニスは数あるスポーツの中でも特にメンタルの影響を大きく受けるスポーツの一つです。
その為に、メンタルトレーニングが成功するとその効果は非常に大きいです。

では、いったい、テニスのメンタルトレーニングにはどのようなトレーニングが必要なのか?
その効果的な方法やポイントについてご紹介したいと思います。

プレッシャーに弱いのは心や精神力が弱いからなのか?

一般的には「精神的に弱いとプレッシャーにも弱い」と思われがちです。
実際にインターネットなどで検索すると「心がネガティブになるといけない」と書かれているサイトを数多く見かけると思います。
そこでは「ネガティブな気持ちにならない為の心の持ちようや考え方」が紹介されています。
また、自信を持つ為の秘訣やポイントが書かれていたりします。

ですが、これは本当なのでしょうか?

それらを読んで実際のところ、どうでしょう?
プレッシャーに強くなったでしょうか?

「言ってる事は分かるけど、どうすれば出来るんだろう・・・」
「それが出来れば、苦労しない・・・」
「そんな自分になれなくて、困っている・・・」

こんな風に思いませんか?
少なくても私はそう思いましたし、ほとんど効果はありませんでした。

出来るだけ、ネガティブな気持ちにならないように、ポジティブに考えて試合をしても、大事な場面になるとやっぱりプレッシャーに襲われました。
そして、結局はどうして良いか分からないまま月日が過ぎました。

ところが、大脳生理学を学ぶ事でとても重要な事を知る事が出来ました。
それは「プレッシャーと心や精神力は直接関係が無い」と言う事です。

つまり、心の持ちようをトレーニングしても実はメンタルは強くなる事が難しいと言う事なのです。

プレッシャーに強く為には集中力をトレーニングする

大脳生理学を学ぶ事で「ある事」が分かりました。
それは、「プレッシャーに強い人とプレッシャーに弱い人の違い」です。

実は両者の脳の状態を比較すると、プレッシャーに強い人は高い集中力を示し、逆にプレッシャーに弱い人は低い集中力を示したのです。
この事から、プレッシャーに強い人と弱い人の違いは心や精神力が直接の原因では無い事が分かりました。
両者を分ける決定的な違いは集中力の高さだったのです。

この事が分かるとトレーニングの方法はとても具体的になります。
集中力を高めるトレーニングをすれば良い訳です。

心や精神力を鍛える事は抽象的で非常に難しいです。
また、持って生まれた性格も関係します。

それに対し、集中力を高める事は素質や才能などとは関係なく誰もがトレーニングする事が可能です。
また、トレーニング方法も具体的で実践しやすい物です。

フィーリングテニスではそのトレーニング効果も検証済です。
集中力トレーニングを実践する事で、今まで試合で勝てなかった人がどんどん勝ち始めています。

もし、あなたもプレッシャーを克服したくてお悩みなら、心の持ちようを変えるのではなく、集中力を高めるトレーニングに取り組んでみてください。
あなた自身がその効果を実感すると思います。

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