今回のテーマは「武器と弱点」
実は先日こんな質問をいただきました。
「試合前には相手を分析することは必要ですよね?
その時に相手の弱点を攻める事と、自分の弱点を攻められないようにするのではどちらが良いですか?」
要約するとこんな感じです。
では、結論ですが、この問題は正直簡単に決めるわけにはいきません。
状況によって変わるからです。
お互いのプレースタイルにもかなり影響されます。
例えば、基本的に攻撃的なスタイルでプレーするタイプなら、弱点を守るよりもより相手の弱点を的確に攻めるほうがパフォーマンスがあがる可能性が高いです。
でも、逆に守備的なプレーがスタイルなら、鉄壁の守りを固めるほうがパフォーマンスが高くなるでしょう。
また、試合が進んでいく状況でも変わります。
なので、一概に決める事はできませんし、また決める事は危険です。
状況に対応できなくなる可能性が高いです。
ただ、言える事は「自分がポイントを取るパターン」これを大切にすることです。
いわゆる「強い形」ですね。
これがないと試合はなかなか強くなれません。
逆に言えば練習は自分の「強い形」を作る為に費やすべきです。
それは初級者でも上級者でも同じですよ。
もちろん、精度の違いはあります。
ですが、「強い形を磨く」と言う意味では同じです。
また、先ほどの問題もこの「強さ」を持っていると自然と解決するんです。
状況に応じて自分の強さを発揮するようにすればそれは攻めていく事になります。
逆にその強さを実行できない時は我慢する時です。
つまり、相手の攻めをしのぐと言うことです。
この状況判断こそが先ほどの「相手の弱点を攻める、または自分の弱点を攻められないようにする?」
の答えですね。
ちなみに強い形の作り方ですが、基本的には自分が好きなプレーを根幹にすると良いです。
好きなプレーをしている時は自然と「楽しい」と思えるでしょうし。
集中力も高まります。
その為に早く武器になる可能性が高いです。
逆に理論や理屈で考えても自分が好きと思えないプレーは結局武器にならない事が多いんです。
ですので自分が楽しいと思えるプレー。
そして、そのプレーでポイントが取れるまでのパターン。
これを練習するようにしましょう。
これが最短で強くなるためのポイントです。
以上が本日のお話です。
何かヒントになると幸いです。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
写真提供:小林一仁(zonephotography)
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