テニスは守備と攻撃のバランスがとても大切

戦略、戦術
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今回のテーマは「テニスの守備と攻撃」です。
テニスは守備と攻撃のバランスがとても大切ですが、そのバランスは車の運転にとてもよく似ています。

車に乗る方なら分かると思いますが、車は走っている最中常にギアを上げたり、下げたりして安定してスピードをコントロールします。
マニュアルミッションなら、クラッチを使って自分でコントロールします。

オートマなら、これを自動でしてくれています。
また、ミッションだけでなく、アクセルやブレーキを使いながらドライバーは車をコントロールしていますよね。

車の運転はアクセル、ブレーキ、ミッションをバランスを取りながらコントロールします。
例えば、カーブの前のどのあたりでアクセルを離し、ブレーキを踏むか?

また、そのブレーキはどれぐらいの強さで踏むのか?
また、カーブの出口ではアクセルをどれぐらいの強さで踏むか?

その後のギアは何速を使うのか?
いつそのギアは上げるのか?

こういう事をドライバーはしています。
これらを扱う感覚の違いが車の運転が上手なドライバーとそうでないドライバーの違いです。

上手なドライバーはこれらがバランスよくスムーズにコントロールします。
ところが、そうでないドライバーはギクシャクして車はスムーズに走ってくれません。

これらは非常に微妙な感覚です。
「アクセルの踏み方を覚える」
「ブレーキの踏み方を覚える」
「ハンドルの操作を覚える」

これだけでは上手に運転することができません。
常に微妙な感覚で今、走っている道路の状況にアジャストしなければいけませんよね。

実はこれはテニスのプレーにも全く同じ事が言えます。

フォアハンドの打ち方やバックハンドの打ち方、ボレーの打ち方などではレベルの高いプレーはできないんですね。
それよりも先ほどの車の運転と同じで、「このボールはどのように返球する必要があるのか?」を練習しないといけないんです。

例えば。
「どれぐらいの力加減?」
「どれぐらいのスピード?」
「どれぐらいの高さ?」
・・・・・・・

こういう非常に微妙な感覚をコントロールする事でテニスはミスなく相手を追い込んでいくわけです。

もう一度車の運転を例にしますが、例えば、90度の直角のカーブを時速100kmで回ろうとするでしょうか?
そんな事しませんよね。

そんな事をしたら大事故になります。
きっとアクセルを緩め、ブレーキでしっかりとスピードを落とし、カーブを回っていくでしょう。

では、逆に非常に緩やかなカーブなら?
これは先ほどと違い、アクセルもふかしながら回っていくでしょう。

でも、もし、このカーブで先ほどの90度の直角のカーブと同じようなアクセル操作やスピードで回ったとしたら??
これは上手な運転とは言えませんね。

つまり、上手な運転とはその場の状況に応じたスピードのコントロールです。

では、これをテニスに置き換えたら?
テニスにも難しい状況と簡単な状況がありますよね。

状況は常に変化しています。
にも関わらず、同じように打とうとしているプレーヤーが非常に多いんですね。

例えば、ネットから遠いボールはどれぐらいのボールを打てば良いのか?
逆にネットに近くて、ネットよりも低いボールはどのようなボールを打てば良いのか?

また、相手のボールが高い時はどんなボールを返せば良いのか?
相手がネットに居る時は?
ベースラインに居る時は?

こんな事が無数にあるのです。
この無数にある状況に応じて対応する感覚を身に付けることが練習です。

大切な事なのでもう一度言いますね。
「ボールの打ち方」はあくまでも「アクセルの踏み方」程度の価値だということです。

大した価値がありません。
それよりも、「いつどれぐらいアクセルを踏むのか?」
この感覚が大切。

つまり、テニスは「いつどれぐらいの力加減で打つのか?」
この方が何千倍も大切な事なんです。

ところが残念ながら、この事に焦点を当てて練習している人は非常に少ないです。

ですから、チャンスなんです。
ここに焦点を当てて練習をしてみてください。

それに気づけば、今自分の目の前に居るライバルを追い抜くことはそんなに難しい事ではありません。

打ち方や振り方は大した物じゃないんです。
それよりもその場の状況に応じてプレーすることの方が何倍も大切な事です。

ぜひ、次回の練習からそんな練習を繰り返してください。
視点が変わるとテニスは急激に進化するんです。
がんばってくださいね

本日は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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