今回のテーマは「ゾーン」
先日、こんな嬉しいお便りをいただきました。
「フィーリングテニス
戸村 基貴様
東京からですが、もうここ数年、いつも興味深く拝読させてもらっております。
いつも違った視点を示してくださるので、参考にさせてもらってます。
ありがとうございます!
以前、図々しく電話で質問をぶつけてしまったのに親切に答えてくださり、感謝しております。
私は46歳男性 スクール歴15年で、草トー中級レベルです。
失敗すると「正しい」フォームで素振りし直してからレディーポジションに入るタイプのプレーヤーでした。
何かが変わった気がします。ここ数か月前からです。
変わったそのときのレッスンで私は人が変わったように全部決めてしまい、神がかったようでした。
それから毎週、もうあんなことは起こらないんじゃないか・・・とドキドキしながら(本当に)レッスンに臨みました。
上手くなり始めはすごく疲れるという戸村さんの言の通り、結構疲れましたが、充実していたので頑張れました。
今はその時ほどではありませんが、一つ階段を上がることができたと実感しております。
そしてだいぶ慣れては来ましたが今でも疲労感は残ります(年のせいかも・・)。
この原因はなんだったのか???客観的事実のみを記します。
(直前1,2ヶ月前の出来事)
1.体幹の動きを確認するために直径1m弱のバランスボールを樽のように抱え、なるべく遠くに放り投げるというキャッチボールをやった。
2.レッスンは少人数で、他の生徒が休んでプライベートレッスンとなり、2週連続でボレーや普段できないバックのハイボレーを練習した。
(ここ数か月、数年の出来事)
1.普段の生活もダラダラ生活せず、テニス(週1回のみ)、家事、子育て、仕事と目まぐるしい生活を楽しんでこなすようにしている。
2.毎回戸村さんの記述を読んでいる。(ボールに集中するため、というか、次の展開を予測するため、相手が打つ瞬間ではなく相手がテイクバックする時から集中度合を上げる。ラリーの始まりの球出しの瞬間でもこれを行うことで習慣づける。)
3.1年くらい前から戸村コーチに勧めて頂いたハタミバランスディスクを購入し、気が付いたときやレッスンの前に乗って遊んでいた。
こんな感じですが、私自身の分析では自分の場合バランスディスクの効用は高かったと思います。自分のレディーポジションがわかったといいますか、ロブ対応のときに重心の無駄な乱高下がなくなった点でよくなったと思いますし、相手にとって自分は隙が見えにくくなくなって甘いボールが来るようになった??(ストロークのフォロースルーでバランスをキープするところがまだ改善すべき点だと思いますが、)。
このように結果としてバランスキープ力に一番課題があったと考えております。
その結果、、、、
スクールでは、2年半前に、やる気だけでトーナメントクラスという上級クラスと同等のクラスに入れてもらって奮闘してきました。
今まではコーチと組んでも「常に」負けていたのですが、そのときから勝率がかなり上がってきました。(昨日も6-2で勝ちました。)
私の楽しいテニスライフは戸村コーチとともにあります。
これからもよろしくお願いします!!!」
以上です。
神がかった経験。。。
まさにゾーンですね。
この方もそうなんですが、集中状態に入ると別の次元のプレーを体験する事になります。
それもある日、突然です。
テクニックやフィジカルが上達、向上するわけではないんです。
ですから、突然やってきます。
これが面白いところですね。
そして、集中するコツを掴むとそのレベルのプレーから落ちる事がなくなります。
調子の波もなくなってきます。
ただ、逆に事も言えます。
何らかの理由で集中できなくなるとこれまでのテニスとは全く違うレベルに落ちる事もあります。
絶不調の状態ですね。
これが続きます、スランプと言っても良いかもしれません。
テニスには調子の波がありますよね。
好調時=ボールへの集中力が高い。
不調時=ボールへの集中力が低い。
つまり、好調と不調を繰り返すと言う事はボールへの集中の仕方がわからないからなんですね。
また、先ほどお話したように集中できなければ、不調が続きます。
同様に集中できれば好調が続きます。
なので、テニスが上達するには集中力をコントロールする練習をしたほうがてっとり早いです。
いくら練習しても不調の状態では上昇していきませんからね。
さて、本日は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
写真提供:小林一仁(zonephotography)
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