テニスの上達に必要な化学変化

セルフコントロール
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今日のテーマです。
今日は「化学変化」について。

上達する為に、一番大切な事は「化学変化」を起こす事です。
一生懸命練習しているのに、なかなか上達しない人は化学変化を起こしていないんです。

例えば、赤の絵の具に、白を混ぜると?
ピンクに色が変わりますよね。

これって化学変化みたいな物です。
これとテニスは基本的に同じです。

今まで体験した事が無いような新しい体験をする事で化学変化が起こるんです。
それが上達につながります。

ところが、上達が止まっている方は新しい体験をしていないんです。
ですから、化学変化が起こらないわけです。

では、どうして、新しい体験をしていないのか?
これにはさまざまなケースがありますから一概に言えないのですが、非常に多いケースが正しい事だけを練習しているケース。

理想を追いかけて、正しい練習をいつも同じように繰り返している・・・
実はこれって非常に危険です。

化学変化が起こらないからです。
つまり、現状を打破する新しいヒントが見つからないと言う事です。

ちなみに、化学変化を起こす時に大切な事は、下手になる事を怖がらない事です。

例えば、ある体験をする事で、逆にテニスの調子が悪くなる事があります。
でも、実はこれって長期的に見ると非常に良い事なんです。

なぜなら、変化があるからです。
練習していて一番まずい事は、「変わらない」と言う事です。

上手くできるようになれば、もちろん、最高です。
でも、逆に出来なくなる事も実はとても良い事なんです。

先程も言ったように、一番まずいのは、何も変化がない事です。

良いんです、一時的に出来なくなる事が起こっても。
「上手くできない」体験をする事で必ず、次に進む事が出来るからです。

実は新しい体験に挑戦できない方は「下手になる」事をとても恐れる傾向があります。
その結果「停滞」してしまうのです。

「スクラップ&ビルド」と言う言葉を聞いた事があるでしょうか?
これは元々はビジネスの世界で使われる言葉ですが、「工場設備や組織などで採算や 効率の悪い部門を整理し,新たな部門を設けること」を言います。

つまり、先に進むには現状ある物を一度壊して、それから、作り直す必要があると言う事です。

1995年、神戸製鋼、ラグビー部は日本選手権7連覇という偉業を成し遂げました。
この時、神戸製鋼はまさにスクラップ&ビルドで毎年チームを作り直したと言います。

チャンピオンになったチームをレベルアップさせた訳じゃないんです。
一旦、全部、潰して、そして、また新たに最初から作り直す。
そうして、7連覇を成し遂げた訳です。

これはあなたのテニスにも全く同じ事が言えるんですね。
ですから、新しい体験をする事で一時的に、今のテニスが崩れる事は決して悪いわけではないのです。

と言うよりも、崩れるからこそ、新しいテニスが生まれてくるのです。
このように、あなたのテニスが化学反応を起こす為には、「下手になる」事を恐れていてはいけないのです。

現状よりも下手になる事を恐れて、新しい体験をしない事、それは結果的に「停滞」を生む事になります。
停滞こそが最も恐れるべき状態です。

「上手くなるか?」で体験を選ぶのではなく、「体験した事があるか?」で体験を選んでみてください。

そして、体験した事がない事に積極的にチャレンジしてみてください。
もしかしたら、その体験は一時的にあなたのテニスの調子を崩すかもしれません。

でも、きっと、何らかの化学変化があなたの中に生まれます。
そして、その化学変化は将来、必ず上達に必要なヒントを示してくれます。

ですから、どんどん、新しい事にチャレンジしてください。
そして、その体験を楽しんでください。

そうすれば、きっと現状を打破するヒントが見つかりますよ。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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