今回のテーマは「テニスが上達する為の習慣」です。
習慣と調べると。
1.長い間繰り返し行われていて,そうすることが決まりのようになっている事柄。また,繰り返し行うこと。
2.学習により後天的に獲得され,繰り返し行われた結果,比較的固定化するに至った反応様式。
こんな風に書かれています。
テニスもまさにこの習慣に当てはまります。
「学習により後天的に獲得される」物です。
ここでお伝えしたい事は習慣には「正しい」「違う」または「良い」「悪い」が関係が無い事です。
脳はその人の主観に関係なく、ただ、繰り返せば、習慣を作ります。
世の中にはいわゆる「良くない習慣」がたくさんあります。
例えば、「先延ばしにする」「夜ふかしをする」「飲み過ぎる」「無駄使いをする」・・・
これらの習慣が良くない事はほとんどの方が知っていると思います。
にも関わらず、習慣として、身に付いてしまっているわけです。
「悪いと頭で理解しているにも関わらず、習慣化される」
この事から自分の主観は全く関係がない事がわかると思います。
このように脳は「良い」「悪い」などの自分の主観に関係なく、ただ、継続すればそれは習慣化してしまうのです。
実はテニスもこれと同じ事が言えます。
「テニス=習慣」だと置き換えてみてください。
その人のテニスはその人の習慣で作られているのです。
とするなら、「テニスを上達するとは習慣を変える」と言う事になります。
テニスには上達する習慣と上達しない習慣があります。
これは「自分が正しい」と判断する事とは関係がありません。
自分では「正しい」と思っていない事でも習慣化すれば、上達する事もあります。
逆に自分では「正しい」と思っている事を習慣化しても上達しない事もあります。
つまり、自分ではいくら正しいと思っている事でも、結果が良くならないなら、それは上達しない習慣だと言うことです。
テニスにはいろんな習慣があります。
上達するには今の習慣を上達する習慣に変えていく事がとても大切です。
ちなみに習慣には感情も含まれます。
例えば、「イライラする」これも習慣である可能性が高いです。
また、「ドキドキする」これも同じく習慣になる可能性が高いです。
「サーブをする時にはいつもドキドキする」
「レシーブをする時にはいつもドキドキする」
「ポイントを取られるとイライラする」
「上手く出来ないとイライラする」
これらはみんな習慣になっている可能性があるんですね。
ですが、もし、こんな習慣ができているとしたら?
テニスが上達しない事はお分かりになりますか?
ドキドキしていたらボールへの集中力は低下します。
もちろん、イライラしているのも同じくボールへの集中力は低下します。
と言う事は上達する為に必要な新しい情報を蓄積する事ができません。
当然、新しい閃きを得る事もできません。
つまり、いくら練習しても上達を期待する事は難しいというわけです。
これって、テニスの技術の練習をする以前の問題である事はお分かりになるでしょうか?
いくら正しい技術を練習しても、情報を蓄積できないわけですから、その練習の効果は期待できませんよね。
こうして考えると今の習慣を見直す事が非常に大切である事がご理解いただけると思います。
「自分の長所に目を向けるのか?」
「自分の短所に目を向けるのか?」
「出来た事に目を向けるのか?」
「ミスに目を向けるのか?」
これも全く同じです。
やはり習慣なんです。
例えば、100回ボールを打って、2回成功、98回ミス。
この時に2回の成功に注目するか?
または、98回のミスに注目するか?
これもその人の持っている習慣なんです。
この習慣が上達のスピードを決定していきます。
先日、ある生徒さんがこんな事を言ってました。
「楽天オープン見に行ってきました!」
「プロの選手の練習も見たんですけど、やってる練習が私達と同じでびっくりした」
そうなんです、錦織選手もフェデラーもジョコビッチもみんなやってる練習は同じです。
「その練習をしたら、上手くなる」みたいな特別な練習なんて存在しません。
では、どうして、練習の成果に差ができるのか?
その大きな理由の1つが習慣なんです。
どんな習慣を持って練習をするのか?
これがテニスの上達を決定します。
ぜひ、あなたには今どんな習慣が身についているのか?
ご自身の習慣をちょっと自問自答してみてください。
その習慣が変わるだけでテニスが大きく変わるかもしれませんよ。
本日のお話は以上です。
いつも長文およみいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
コメント