両手バックハンドストロークのコツ

テクニック解説
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今回は両手バックハンドストロークのコツについてお話しします。
両手のバックハンドにもいくつかの大切なポイントがありますが、まず、一番大切な事はボールを打つ為の準備です。

どんなショットもどんな準備をするかでショットのほとんどが決まります。
つまり、テークバックのレベルがそのショットのレベルなのです。
レベルの高い両手バックハンドを打つ為にはレベルの高いテークバックが必要になります。

では、お手本として錦織選手の両手バックハンドを観察してみましょう。

出典:Kei Nishikori Backhand Super Slow Motion 240FPS HD

さて、まず、しっかりと観察してほしいのが0:07‐0:13の部分です。
錦織選手がどのようにテークバックしているかがよくわかる部分です。

この画像はちょうど錦織選手がテークバックをしている最中の画像です。
彼のグリップの位置とラケットヘッドの位置を観察してみてください。

グリップの位置もラケットヘッドの位置も身体のほぼ中心に位置しているのがわかると思います。
また、ラケットヘッドは空を向いた状態で、立った状態が維持されています。

これは一体何を意味するのか?
それは、錦織選手は腕やラケットをほとんど動かしていない事を表しています。

レディポジションで構えた状態のまま、腕やラケットを引かず、体幹を横に向ける動作を始めているという事です。
つまり、体幹がまず、動き始め、その後、腕やラケットが必要な位置に移動するという事です。
実はここが非常に大切です。

アマチュアのプレーヤーのほとんどがこの順番が逆になります。
まず、腕やラケットが動き始め、それから、身体が横を向くのです。

よく「手打ちは良くない」とアドバイスされると思いますが、「腕(ラケット)⇒体幹」の順番で動くとどんなに身体を使うように打っても、手打ちになります。
逆に「体幹⇒腕(ラケット)」の順番で動くと自然と手打ちではなくなります。

まず、体幹が準備されると、ボールに向かって、体幹が動き始めます。
そして、腕やラケットは体幹によって動かされる状態になります。
この状態はラケット面が非常に安定している状態です。
その結果、ボールのコントロールが安定する、また、体幹がリードするので、無理なく、エネルギーをボールに伝える事ができます。
その為にレベルの高いボールを安定して打つ事ができるようになります。

体幹⇒腕の順番で動かす事はとてもシンプルですが、実際にこの動きでボールを打つのは簡単ではありません。
と言うのは私達の日常生活のほとんどが腕⇒体幹の順番で動く動きです。
その癖がついてしまっているのです。

その為に、シンプルではありますが、それなりにトレーニングが必要です。
ただ、逆に言えば、体幹⇒腕の順番で動くように基本練習をしっかりすれば、他のプレーヤーとは違うレベルに上がる事が可能です。
ぜひ、しっかりと基本練習を繰り返してほしいと思います。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいてありがとうございます。

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