結果論ではテニスは上達できない

テニスの上達の為に
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今日のテーマは「結果論と過程」です。
では、早速お話しを進めていきましょう。

このブログや私のメルマガをお読みいただいている方はもうお気づきだと思いますが、私は技術的な話をほとんどしません。
ご紹介する内容のほとんどは内面に関するお話しです。

技術を身につけ、上達するには技術的な指導が必要だと思うかもしれません。
実際、世の中に存在する上達法や指導法は技術指導がほとんどです。

では、なぜ、私は技術的なお話しをせず、内面の話ばかりをするのか?

理由はとても簡単です。
技術的なアプローチで練習しても、技術は身に付かないからです。
つまり、上達に時間がかかるという事です。

私はテニスレッスンを始めて35年を過ぎますが、この事に気づくまでにずいぶん時間がかかりました。
ですが、今ははっきりと確信しています。
技術的なアプローチでは、テニスは中々上達する事が出来ません。
必ず、すぐに伸び悩む壁がやってきます。

ちなみに、この事は技術指導を受けた経験がある方なら、ほとんどの方が体験しているはずです。

あなたはいかがですか?
コーチからのアドバイスや動画、雑誌で紹介される技術を実践してみて、実際にその技術が身に付いたでしょうか?
中々難しいのではないでしょうか。

少なくても、私の周りの方達に聞いてみると、ほとんどの方が「頭では分かるんだけど、身体が上手く動かない」とおっしゃいます。
実際、私自身も他のスポーツで技術指導をされると同じ事を感じます。

では、なぜ、技術指導を受けても中々技術が身に付かないか?
実は明確な答えがあるんです。

それは、技術指導のほとんどが結果論だからです。
結果論とは「原因・動機・過程などを考えずに、物事の結果だけをみて行う議論」の事です。
結果論で対応しても、望む結果が出ない事は良く知られている話です。

もちろん、その内容が間違っているわけではありません。
と言うより、結果論が厄介なのは、その内容が正しい事です。

フェデラーや錦織選手を見れば、その技術を実践している事が一目でわかります。

そりゃそうです、結果論は間違いようが無いのです。
だって、世界のトップ選手が実践している技術を分析、解析した結果ですから。

だからと言って、正しい結果論を練習して「それが身に付くのか?」
これは全く別の問題です。

もちろん、稀にその技術を身につける人はいるかもしれません。
ですが、その再現性が非常に低いのは当然の事です。

では、どうすれば、技術を高め、上達する事が出来るか?
それは「過程」に着目する事です。

結果論が危険なのは、ゴールだけに着目しているからです。
「目指すゴールが違う」と言うわけではないのです。

目指すゴールが正しくても、その過程が間違っていれば、ゴールに辿り着く事が出来ません。
逆に過程が正しければ、自動的に目指すゴールに辿り着く事が出来ます。

例えば、フェデラーのフォアハンドストロークを考えてみましょう。
今の彼が実践している内容をそのまま、真似る事は結果論を実践するに過ぎません。
当然、そこに辿り着く可能性は非常に低くなります。

では、どうすれば、フェデラーのフォアハンドストロークに少しでも近づく事が出来るか?
それは、彼が歩んできた過程を辿る事です。

彼だって、いきなり今の技術を身につけたわけではありません。
思考錯誤を繰り返す過程が存在します。

その過程に注目し、同じ過程を進む事で、同じゴールに辿り着く可能性は非常に高くなります。
これが結果論では上達できない理由であり、過程が大切な理由です。

では、どのような過程を辿れば、最短で目指すゴールに辿り着く事が出来るか?
それが内面に着目する事なのです。

テニスのドリルや練習方法は世界中、どこに行ってもほとんど変わりません。

上手くなる為の特別な方法が存在するわけではないのです。
テニススクールで行っている練習も世界のトップ選手が行っている練習もほぼ同じです。

では、なぜ練習方法が同じなのに、プレーヤーには差が出て来るのか?
その理由は一人一人の内面が違うからです。

同じドリルを実践しても、プレーヤーの内面が違えば、そのドリルから得る練習効果は全く違う物です。
これが上達の差を生み出す事になります。

つまり、グングン上達する為には「それに必要な内面が存在する」という事です。

ところが、厄介な事に内面は目で見る事が出来ません。
その為に、内面の違いに気づくのは簡単な事ではありません。

逆に言えば「だからこそ、目に見える技術に頼って練習をしてしまう」とも言えます。

ですが、先ほどご紹介したように結果論ではテニスは中々上達する事が出来ません。
一人一人の違いを生み出す内面にこそ、着目するべきです。

内面の違いに気づけるようになると、練習で行うドリルの成果や効果は見違えるように変化します。
今まで、気づけなかった事や分からなかった事が分かるようになります。

もちろん、技術に着目し、練習するのか?
それとも、内面に着目し、練習するのか?

それを選ぶのは、その方の自由です。

ですが、私は1人でも多くの方が内面に着目し、練習してほしいと願っています。
なぜなら、内面に着目し練習する事で、伸び悩みを解消し、最短でテニスが上達する事が出来るからです。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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