今日のテーマは「上達が止まる危険な思考」
これについてお話しします。
まずは、結論です。
上達が止まる最も危険な思考は?
「試さなくても、考えれば、分かる」
これが一番危険です。
テニスにおいて、頭は思っているほど、賢くありません。
考えれば、考えるほど、本質から逸れていきます。
本当に大切な事は、いくら頭で考えても、辿り着く事はありません。
ところが、一般的には頭で考えれば、余計な回り道をせずに「望む結果に早く辿り着ける」と思われがちです。
ですから「そんな事は実際にやらなくても考えれば分かる」
こんな言葉が結構良く聞かれます。
残念ながらこの思考の人はテニスが上達するのは難しいです。
望む結果を出す為に必要なヒントは思考の及ばないところにあるからです。
「見ると聞くとは大違い」と言う諺があります。
これは「話に聞いていたことと実際に見たものとでは大きな相違がある」と言う意味です。
ですが、考える事と実際にやってみる事は「見る」と「聞く」以上に大違いです。
まさに「思考と現実は大違い」です。
「そんなはずはないだろう」と思う事が実は「最高のヒントである」なんて事が多々あるんです。
これは私自身も何度も経験しています。
「これは違うよね」
「これは関係ないよね」
こんな風に思っていた事を「ダメ元で試してみたら、突然、上手くいった」
こんな事が滅茶苦茶たくさんあるのです。
もちろん、実際に試してみて、「やっぱり、関係なかった」「やっぱり、上手くいかなかった」
こんな事もたくさんあります。
ですが、これはこれでとても良い事なのです。
なぜなら「これは違う」と言う事がはっきりと分かるからです。
頭で考えて「これは違う」と結論を出しても、本当に違うかどうかは分かりません。
現実に「これは違うよね」と思っていたけど、「上手くいった」と言う事があるわけですから。
でも、実際に試せば「やっぱり、違った」と自信を持つ事ができます。
実はこの経験がとても大切なんです。
消去法ではありませんが、確実に前に進む事が出来ます。
そして、そのうちの何パーセントは、大きなヒントにぶち当たります。
上達するのに、早道はありません。
ところが、遠回りは無数にあります。
その為に「遠回りを避けよう」と頭で考えがちです。
でも、実はそんな風に頭で考える事自体が実は一番遠回りになるんです。
頭で考えず、まずはどんな事も「素直に試してみる」
これが最も遠回りをしない方法です。
どれだけ、熟考しても、体験に勝る物はありません。
テニスは特にそうです。
思考で結論を出さずに、まずは體を動かして試してみましょう。
例え、その体験では何もヒントが見つからなくても、確実にその体験は活きてきます。
思考で先に進む事は非常に危険です。
結局、回り道をする事になります。
気を付けてくださいね。
本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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