今日のテーマは「タイミング」です。
いきなり結論からお話しますが、ボールをコントロールする為に一番大切な事はタイミングです。
ところが、タイミングについて多くの方が勘違いされているので、今日はこのタイミングについてお話したいと思います。
一般的にはボールをコントロールするためにはラケットの面や振り方、打ち方を練習すると思います。
でも、残念な事にこれらをいくら意識してもボールのコントロールはよくなりません。
ボールはスイングとのタイミングが合った時、自然と自分がイメージしている所に飛んでいきます。
また、一般的にボールをコントロールする為には「打点」が大事と言われると思います。
たしかに打点は非常に大切です。
でも、打点は場所ではないんですね。
よく、言われるのは
「打点は前で」
「打点は膝から腰のあたりで」
「打点はもっと高く」
・・・・
こんな感じでアドバイスされるのが多いと思います。
でも、これらほとんどが場所を指定されていますよね。
残念ながら、この打点を意識して練習してもボールはコントロールされません。
このアドバイスを実践している方は経験していると思います。
自分では「このあたり」と思って打っても狙った所に飛ばないと思います。
つまり、その課題を意識して練習しても、意図した結果が出ないということです。
これは本当の原因ではない物に対して練習しているからです。
本当の原因を改善するように練習すれば、結果はすぐに出ます。
正しい感覚を身に付ける為の練習をすれば
ボールをコントロールする事は非常に簡単です。
ボールのコントロールがなかなか身につかない人にとっては信じられない事かもしれませんが、始めてラケットを握った人でも、正しい練習をすれば30分もあれば、簡単に的にボールをコントロールできるようになります。
ですが、正しい練習をしなければ、
10年練習してもいつまでも「行き先はボールに聞いてくれ」状態です。
では、正しい練習とそうではない練習の一番の違いは何か?
それが今日、お話しているタイミングなのです。
先程もお話したように、一般的には打点は場所で設定されます。
でも、場所には時間の概念が含まれていません。
ボールは常に動いています。
ですから、固定された場所を限定しても、その場所で打つ事は出来ないんですね。
そうではなくて、打点は時間なんです。
「どこで打つか?」ではなく「いつ打つか?」
これがボールをコントロールするために必要な感覚です。
ボールへの集中力が高まってくると、
「いつ打てば良いのか?」が自分で分かるようになります。
この時間的な打点を「生理的ヒットポイント」と言います。
この生理的ヒットポイントが感じられるようになった方たちは、その瞬間に
「ボールが止まって観える」
「ボールが光って観える」
「ボールが大きく観える」
などと表現します。
そして、この生理的ヒットポイントで素直にボールを打つ事ができると
驚く程の精度でボールをコントロールする事ができます。
ちなみにフィーリングテニスのレッスンでは10cm程の小さな的を使います。
この小さな的に、どんどん、当たるようになるのです。
例え、今日始めてラケットを握った人であってもです。
正しい、感覚を練習すれば時間に関係なく、ボールをコントロールできます。
ですが、正しい感覚を練習しないと、10年の経験者であっても、この的にはなかなかコントロールすることは難しいでしょう。
それぐらいボールとのタイミングは大切な物なのです。
では、どうすれば、このタイミング、すなわち生理的ヒットポイントを身につけることができるか?
実はとても簡単です。
何も考えなければ良いのです。
何も考えないでただ、ボールに集中するだけ。
たった、これだけで自然と「打ちたくなる瞬間」が分かるようになります。
というより、何かを意識したり、考えたりするとこの「打ちたくなる瞬間」は感じることができません。
ちなみにこの生理的ヒットポイントは実は初心者の方ほど簡単に感じることができます。
そして、また簡単に習得します。
逆に経験者の人ほど、この生理的ヒットポイントを感じにくいようです。
それは、経験者の人ほど、いろいろな情報が頭に入っているので、それが雑念になり、素直にボールに集中できないのです。
その為に生理的ヒットポイントがわからないんですね。
逆に言えば、経験者の人であっても初心者の方と同じように全く何も考えないでボールを打つ事ができれば簡単にボールはコントロールする事ができるということです。
もし、あなたがボールのコントロールがなかなか良くならないと悩んでいるなら。
ボールを打つ時にいろいろと考えたり、意識したりしていませんか?
一度、それらを止めてみてください。
そして、何も考えず、ただ、ボールに集中し、「打ちたい!」と感じた時に打ってみてください。
不思議なぐらいボールが勝手に狙った所にボールが飛んでいきますよ(・∀・)b
このあたりの詳細はDVDのストローク編を参考にしてもらうと非常にわかりやすいと思います。
コントロールに自信がない方はぜひ、参考にしてみてくださいね。
本日は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
写真提供:小林一仁(zonephotography)
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