わがままにテニスをする大切さ

戦略、戦術
この記事は約4分で読めます。

前回「わがままテニス」についてお話ししましたが、今回はその次の段階についてお話したいと思います。

わがままにテニスすると大体二つのパターンが出てきます。

一つは「年に一回のバカ当たり」の状態になる。
そして、もう一つは自分のやりたい事が全くできず、自滅する。

大きく分けるとこんな感じです。
では、まず、前者の説明。

わがままにテニスすると、年に一回のバカ当たりの状態とまで行かなくても、普段のプレーよりも調子が良かったりします。

この理由は「迷いがないから」または、「細かい事を考えないから」
この二つです。

その結果、ボールへの集中力が上がる可能性が高くなります。
それがプレーのパフォーマンスを上げてくれます。

パフォーマンスが上がる直接の理由は集中力です。
これしかありません。

でも、集中力を上げたり、下げたりするにはいろんな理由や原因があります。
調子が上がるにも理由があり、また調子が下がるにもやはり理由があるんですね。

そういう意味で迷いがなくなると集中力はあがります。
それがプレーのパフォーマンスを上げてくれるんです。

では、後者の場合は何が起こっているのか?
この場合は「自分がしたい事」が表に出すぎて、逆にボールへの集中力が下がっているんですね。

その為に、ボールと同調できず、自分がミスばかりをする。
こんな状態です。

簡単に説明するとこんな違いがあります。

つまり、わがままにテニスをすれば必ず上達できるわけじゃないんです。
大事なのはその後の状態です。

自分を解放するけれど、「意識はボールに集める」
こんな状態が必要なんです。

実はこれ、人間関係にとても良く似ています。

「自分を開放しているけど周りの空気も読める人」
「自分を開放しているけど周りの空気が読めない人」
「自分を開放していないけど周りの空気が読める人」
「自分を開放していないけど周りの空気が読めない人」

世の中にはいろいろな方がいますが、こんなタイプに分かれると思いませんか?
まず、周りの空気が読めるか、読めないか?

これ、とっても大事な事ですよね。
空気が読めないと、盛り上がらないし、何かと問題が起こりますよね。

でも、かと言って、自分を殺して、自分が出せないと気疲れしてしまうでしょ?
つまり、自分らしく、自分を開放しているけど、周りの空気もキャッチ出来る人。

こんな人は自分も楽しいし、周りとも協調できるわけです。

でも、マイペースでわがままばかり、その上、周りの空気が読めない。。。
こんな人は周りと協調できないので、残念な人です。

また、自分を殺して、周りに合わそうとするけど、空気を読み違える人。
こんな状態は周りも気を遣ってしまうのでみんなが気疲れしてしまいます。
なので、こんな人もやっぱり残念な人。

こんな風に考えるとテニスも一緒なんです。

自分のやりたいプレー、つまりわがままプレーですよね。
でも、これだけじゃダメです。

周りの空気も読めないと盛り上がりません。
つまり、ボールへの集中であり、同調です。

この状態にならないと高いパフォーマンスを発揮できません。

では、そんな状態を身につけるにはどうしたら良いか?
まずは、自分を解放する、つまりわがままな自分を許してあげる。

自分を開放できない人は自分がわがままである事が許せないんですね。
ちなみにそういう人は周りのわがままも許せません。

ですから、そういう人ほど、「フォアの持ち方はこうで、ああで・・・」
「この時はこうして、ああして・・・」
何て事を自分にも他人にも強制します。

でも、良いんです、わがままで。
周りの空気がちゃんと読めれば。

自分のわがままを許して上げたら、今度は何も考えず、ボールだけに集中する。
そうして、ボールへの集中力を上げる。

うまくボールに同調できたら、自然と自分がやりたい「わがままテニス」が自動的に表現できます。
これが前者の「年に一回のバカ当たり状態」です。

これが自分も楽しく、周りも楽しくなる幸せなテニスプレーヤーです。
ぜひ、あなたにはそんなテニスプレーヤーになって欲しいと思います。

幸せなテニスプレーヤーの周りには幸せなテニスプレーヤーが集まってきます。
同じテニスプレーヤーでも全然違うんですよ。

こんな仲間が集まってくるとテニスはテニス以上の価値を持ちます。
ぜひ、そんなテニスを手に入れてくださいね。

さて、本日のお話は以上です。
何かヒントになれば幸いです。

いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

コメント

タイトルとURLをコピーしました