今日のテーマは「テニスの自信をつけるには?」です。
自信とは「自分を信じる」と書きます。
つまり、自分で自分自身を信じる事ができるようになると自信は自然と身についてきます。
では、どうしたら、自分を信じる事ができるか?
実は難しいわけではありません。
自分で自分をコントロールできるようになれば、良いのです。
「自分で決めた事を必ず、実行する」ようになると自分を信じる事ができるようになります。
逆に自分で決めたにも関わらず、ついついそれが実行できない・・・
こんな風に自分で自分を裏切るといつまでも、自分を信じる事ができません。
つまり、自信が持てないわけです。
「自分で決めた事を必ず、実行する」にはまず、自分で自分をコントロールする事が必要になります。
日ごろの練習でそんな自分を作っていくのです。
テニスには必ず、相手がいます。
相手と打ち合うわけですから、必ず、相手から大きな影響を受けます。
また、自然の影響を受ける事もあるでしょう。
つまり、自分一人でテニスしているわけではないのです。
そんな状態では自分一人がどれだけ努力しても、自分が望む結果が出るとは限りません。
自分が最高のパフォーマンスを発揮しても、結果、相手の打ちそこないのボールがネットインしてポトリとこちらのコートに落ちれば、相手のポイントです。
逆も然りです。
自分が打ちそこなったボールがネットインして、ポイントを得る事もあります。
言うなれば、テニスの結果は「運」のような物です。
自分がいくら努力しても結果をコントロールする事はできません。
また、同様に相手をコントロールする事もできません。
もちろん、自然をコントロールする事もできません。
実は自分の周りで起こる出来事のほとんど全てが自分ではコントロールする事が出来ない物です。
ところが、唯一コントロールできる可能性がある物があります。
それは何か?
それは、「自分」です。
自分だけはコントロールできる可能性を持っています。
ところが、その自分ですら、コントロールするのは簡単ではありません。
頭では分かっているのに、ついつい違う事をしてしまう事は少なくないはずです。
例えば。
勉強すれば良いのが分かっているのに、ついついテレビを見てしまう。
体重を落とした方が良いのが分かっているのに、ついつい食べ過ぎてしまう。
掃除した方が良いのが分かっているのに、ついつい後回しにしてしまう。
これって結局、自分がコントロールできていない結果ですよね。
でも、これと同じような事がテニスコートでもたくさん起きます。
落ち着いた方が良いのが分かっているのに、ついつい焦ってしまう。
攻めた方が良いのに、ついつい守ってしまう。
守ったほうが良いのに、ついつい攻めてしまう。
ボールを見たほうが良いのに、ついつい相手を見てしまう。
ボールを見たほうが良いのに、ついついコートを見てしまう。
・・・・・
こんな事がたくさん起こります。
これもみんな自分がコントロールできない事が原因です。
私達はコントロールできない物に意識を向けると集中力が下がり、メンタルが不安定になるようにできています。
それは、意図した結果が出ない事に影響を受け、不安要素が大きくなるからです。
メンタルを安定させ、最高のパフォーマンスを発揮するにはコントロールできない物に意識を向けてはいけないんですね。
つまり、結果や相手、自然などです。
では、何に意識を向けるべきか?
それはテニスボールです。
テニスボールに意識を向け続けている時、メンタルは安定し、最高のパフォーマンスを発揮する事が出来ます。
テニスボールとは、テニスボールの結果と言う意味ではないので、注意してくださいね。
意識を向けるのはテニスボールの存在その物です。
テニスボールの存在は絶対です。
良いも悪いもありません。
ただ、そこに存在しているだけです。
プレー中、動き続けるテニスボールその物に意識を向けていると結果や相手に影響を受ける事がなくなります。
そして、集中力が高まり、結果的に最高のパフォーマンスを発揮する事が出来るわけです。
ところが、この事が頭では分かっていても、ついついテニスボール以外の物が気になってしまうのが普通です。
ボールの行方やポイントの行方、相手のする事や自分の調子、風や太陽などの自然・・・
書き出せばきりがありませんが、とにかく、自分ではコントロールできない物(メンタルを不安定にする物)をついつい気にしてしまいます。
その理由は自分がコントロールできないからです。
これでは、テニスのパフォーマンスを上げる事は非常に難しくなります。
多くの方は高い技術を身につける事ができれば、テニスは上達すると思っています。
ですが、それは勘違いです。
自分をコントロールする事の方が重要です。
いくら高い技術を身につけたと思っても、自分がコントロールする事ができなくなった瞬間に、その技術は陽炎のように消えてしまいます。
ですから、練習する時は自分をコントロールする事を一緒に練習しなければいけないのです。
例えば、的を置いてコントール練習をする時は、的や結果を気にしながら、練習するのではなく、逆にその的を気にせず、ボールに集中する練習をします。
試合の練習では、相手の動きやコートを気にしながら練習するのではなく、ボールに集中し、感じるままにプレーする事を練習します。
このように、常に自分自身をコントロールしながら、練習するようになるとメンタルが安定し、テクニックが相乗効果で高まっていきます。
また、同時に、自分自身をコントロールする事が上手になるので、メンタルタフネスも手に入れる事になります。
特に試合で勝つ為には、このような状態が必要になります。
自分自身がコントロールできない状態では試合では勝つ事ができません。
ぜひ、練習では深呼吸をし、落ち着いて、自分をコントロールする練習をするようにしましょう。
自分がコントロールできるようになれば、必ず、テニスは相乗効果で上達します。
「テニスを練習しながら、自分を磨く」
そんな練習が出来れば、最高の練習と言えますね。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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