テークバックの重要性

バックハンドストローク
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今日はテークバックの重要性についてお話しします。

私はテニスコーチを始めて、今年で34年になります。
34年経って、今更ながら、テークバックは非常に大切だと改めて感じます。

テークバックに新しい気づきがないとテニスのレベルは変わらないと思います。

どんな結果であっても、良い悪いに関わらず、必ず原因があります。
結果を変えるには原因を変える必要があります。

原因を変えないで結果だけを変える事は絶対に不可能です。
そういう意味で原因の多くはテークバックに現れます。

望む結果に合うテークバックが出来れば、高確率で望む結果が出ます。
ですが、逆にテークバックに問題があれば、望む結果が出る確率は低いです。

万全の準備が完了すれば、自ずと結果は出ます。
逆に準備に不備があれば、結果は出ません。

考えてみれば、当たり前の事です。

つまりテークバックが進化しなければ、テクニックは進化しないとも言えるわけです。

ところが、実際にはテークバックに新しい気づきを得る方は非常に少ないと思います。
理由は、ほとんどの方はインパクトの直前、直後に最大の興味を持っているからです。

例えれば。

「試験前の勉強には興味はないが、試験当日は、頑張ろうとしていた」
学生時代の私のような物です(笑)

事前の準備を万全にせずに結果を何とかしようとしているわけですね。

ですが、冷静に考えれば、これには無理があります。
準備に合わせて結果が出るわけです。

逆に言えば、準備が出来ていれば、後は頑張る必要はありません。
ただ、淡々とこなせばいいのです。

テニスで言えばテークバックで必要な条件を満たしていれば、後はただ、ボールを打つだけです。
ボールを打つ時には狙う必要も、頑張る必要も全く必要がないわけです。

とても簡単そうにボールを打っているにも関わらず、良いボールを打つ。
これはレベルの高いプレーヤーに共通していますよね。

その理由も万全なテークバックにあります。
テークバックが万全だから、後はただ打つだけで良いわけです。

逆に悩みを抱えているプレーヤーほど、色々頑張っていますよね。
その理由も同じです。

テークバックが万全でないから、スイングで色々調整する必要が出てきます。
ですが、そもそも、準備(原因)が伴っていないので、頑張っても、望む結果を出す再現性は低いと言うわけです。

では、一体どうすれば、テークバックに新しい気づきを得る事ができるか?

まず、最初にするべき事は「自分がどんなテークバックをしているのか?」
この事に気が付く事です。
これが最も重要です。

正しいテークバックを身につけようと練習する事ではないのです。
多くの方はここを勘違いします。

今、自分がどんな事をしているのか?
これが分からないと、正しいテークバックを身につけようと練習しても無駄なのです。

テークバックが進化しない一番の原因は正しいテークバックを知らないからではありません。
自分がどんなテークバックをしているのか?
この事を分かっていないからです。

分かっていない物をコントロールしようとしても、それはコントロールできるはずがありません。
その為に、正しいテークバックを意識して練習しても、結果には結びつかないわけです。

自分のテークバックを自分で分かる事は簡単な事ではありません。
それを確認するのは動画を撮ってみると良いでしょう。

自分が思っていた動きとは全く違う動きをしている事が一目瞭然です。
これが自分の動きを自分で分かっていない何よりの証拠です。

まずは、自分のテークバックの動きを知る事です。
知れば、知るほど、自然とテークバックは進化します。

そして、当然、結果も再現性の高い物に変わっていきます。

ただ、テークバックを知る為にはテークバックに意識を向ける必要があります。
そうなると、当然、ボールを感じる事が出来なくなります。

その為に、テークバックを知る練習は手出しのボールのようなできるだけ簡単なボールを打つ事で練習します。
間違っても、ラリー中や試合中にはしないでくださいね。

余計に悩みが増える事になります。

基本練習には基本練習の意味があります。
地味な練習程、プレーの底上げに効果的なのです。

もし、あなたに伸び悩むショットがあるなら、ぜひ、テークバックを感じる練習をしてみてください。
新しい気づきがあった分だけ上達しますよ。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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