今回は「ボールを観る事に集中する」事と「ボールに集中する」事の違いについてお話ししたいと思います。
実は時々、「ボールに集中すると動きが悪くなります」「ボールに集中するとミスが多くなります」
こんなご質問やご相談をいただきます。
その原因がこれ。
その方達は「ボールに集中する事」と「ボールを観る事に集中する事」の感覚の違いがわかっていないわけです。
さて、この両者の違いですが、簡単に言うと、受信状態か?それとも発信状態か?
この違いです。
「ボールに集中する」とは、ただ、ボールに注意力を向けているだけ。
意識を向けるわけです。
これは受信状態。
例えば、映画を観る時に何も考えないで映画の世界に没頭している時。
これが映画に集中している状態です。
それに対して、「ボールを観る事に集中する事」は「ボールを観よう観よう」としている状態。
これは観る事を発信しています。
ですから、ボールを感じる事ができません。
例えば、映画を観よう観ようとするでしょうか?
自分が興味がある映画なら、そんな事意識しませんよね。
この違いです。
この違いがテニスでは、非常に大きく現れるわけです。
意識しているかどうかは別にして、とっても調子よくテニスが出来る時は自然と、ボールに集中できている、つまり、受信状態でテニスをしています。
逆に調子が悪い時はボールに集中できていない、つまり、発信状態でプレーしてしまっているわけですね。
とっても微妙です。
でも、この感覚がわかり始めるとテニスは急激に変わり始めます。
時間は関係ありません。
感覚的に解れば、瞬間と言っていいほど、すぐに上達します。
でも、逆にこれが解らないと10年経っても、なかなか進化しません。
「ボールを観る事に集中する」のではなく、「ボールに集中する」状態でプレーしてみてくださいね。
本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
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