テニスに必要なヘッドワーク

戦略、戦術
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今回は「テニスのヘッドワーク」についてお話しします。

テニスの要素を大きく分けると3つあります。

・ラケットワーク
・ヘッドワーク
・フットワーク(フィジカル)

こんな感じ。

もちろん、それぞれとっても大事な要素ですが、中でも特に大事なのはヘッドワークとフットワークです。
ラケットワークってほんの少しなんですね。

ラケットワークとは文字通り、ラケットがするお仕事です。
つまり、ラケットの振り方や面の使い方など。

いわゆるボールを打つ為に必要なお仕事ですね。
テニスでは(特に試合では)このラケットワークが占める割合ってそんなに高くありません。

それよりもヘッドワークやフットワークのほうがずっと大切です。
ところが残念な事にテニススクールなどではほとんどがラケットワークの指導に終始します。

あなたも経験があると思います。
スクールやサークルなどで受けるアドバイスはほぼラケットの使い方ではないでしょうか?

私も以前はテニススクールに勤務していましたので、この状況はよくわかります。

でも先程も言ったようにラケットワークってテニス全体で言うと一つの要素でしかありません。

それよりもヘッドワークやフットワークのほうが大事。
特にヘッドワークは重要です。

ではヘッドワークとは?
これは頭がするお仕事ですね。

つまり、ゲーム全体のイメージ。
戦略や戦術、相手の分析、自分の分析などです。

頭はこういう物の為に使う必要があります。
ところが残念な事にラケットワークの為に頭を使っている方がいます。

「どうやってボールを打つか?」
これに頭の中が支配されているわけです。

これでは本来、頭がしなければならない仕事が全くできませんよね。
当然、試合でのパフォーマンスは低くなります。

ちなみに、ヘッドワークは将棋をイメージしていただけると分かりやすいと思います。
将棋はいろんな駒があってその駒ごとに出来ることが決まっていますね。

つまり、スキルが決まっていると考える事ができます。
このスキルを使ってどうやって相手に勝つか?

これをイメージしながら勝負していきます。
この作業がヘッドワークだと思ってください。

実はテニスもこんな感じなんです。

ちなみに将棋の駒がテニスのテクニックやスキルになるわけです。
例えば「クロスにトップスピンのボール」「ネット前にドロップボレー」「バックのスライス」・・・・
こういう物はすべて駒のような物です。

この駒をどう使うかがヘッドワークというわけですね。

もし、使える駒が決まっているなら?
当然、その使い方が勝負を決める唯一の要素になります。

将棋がまさにそうですね。
でも、テニスは厄介な事にそれよりもラケットワークのほうが目立ってしまうんですね。

なのでどうしてもヘッドワークに目が向かない人が多いんです。
また実際ヘッドワークを指導される機会も少ないですし。

これがテニスの伸び悩みを作り出す原因でもあります。
特に試合では、このヘッドワークの違いが大きく現れます。

では、どうすれば、このヘッドワークが磨かれるか?
これも将棋から学ぶと良いと思います。

将棋の練習方法に詰将棋と呼ばれる方法があります。
これは相手に勝つための手順をイメージし、とにかく繰り返す練習。

テニスもこれと同じようにイメージの世界で、とにかく配球をシュミレーションする事がとても効果的なんです。

試合で「配球がわからない」「配球を間違える」
このような方はこのシュミレーションの経験が圧倒的に少ないんです。

コート上でスキルの練習ばかりしている感じ。
先程も言ったように試合ではラケットワークが占める割合はそれほど高くありません。

ですから、コート上でいくらスキルの練習をしても、
全体から見れば、比重の少ない部分の練習に明け暮れているという事になります。

これでは試合で良い結果が出なくても仕方ありませんよね。

戦略や戦術などの言葉を聞くとどうしても難しく感じるかもしれませんが
まずは単純なところからイメージしてみてください。

シュミレーションすることに慣れてくるとだんだんいろいろな展開のイメージが湧いてきます。
そうしてイメージの広がりが出てくると試合での配球も自然と変わってきます。

また、「戦術が良くわからない」と言う方はフィーリングテニスの「戦術編」を参考にしてみてください。
「戦術とは何か?」
「戦術を実行する為に必要な事は?」
このような原理原則を紹介しています。
けっこう役に立ちますよ。

フィーリングテニス「戦術編」はこちら

さて、今日のお話は以上です。

何か参考になれば幸いです。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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