自分のプレッシャーを軽減し、相手にプレッシャーを与えるには?

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「試合になると実力が発揮できない・・」
「大事な場面になるとプレッシャーに負ける・・」

こんな悩みを持つと、ほとんどの方は「自分の精神力やメンタルを鍛えよう」とすると思います。
でも、ちょっと待ってください。

発想を変えて、相手にプレッシャーを与える作戦に変えてみてはいかがでしょう。
実はこの方法の方が早く悩みを解消できるかもしれません。

何故なら、相手にプレッシャーをかける事で自分にかかるプレッシャーを軽減する事も出来るからです。
もしかしたら、こちらの方法の方が早道かもしれませんよ。

なぜ、相手にプレッシャーを与えるべきなのか?その効果は?

では、まず、なぜ、相手にプレッシャーを与えるべきなのか、その効果について考えてみましょう。
プレッシャーがかかると身体は普段とは全く違う感覚になります。
いつもなら普通に出来ている事が突然、出来なくなります。

この状態で相手と対戦するとどうなるか?
当たり前の事ですが、かなりの実力差があっても、勝つ事は難しくなります。

何らかの方法でこの状況を変える必要があります。
では、どうすれば、この状況を変える事が出来るか?

方法は二つあります。
1つは自分が普段と同じ状態に戻る事。
つまり、プレッシャーを感じない状態になる事です。
一般的にはこちらの方法を選択するプレーヤーが多いです。

でも、実はもう一つ方法があります。
それは、相手に自分以上にプレッシャーをかける事です。

自分もプレッシャーがかかって普段通りではないが、相手がそれ以上にプレッシャーを感じていたら?
こうすれば、相手との相対関係が変わります。

もちろん、プレー自体は自分が満足する物ではないかもしれません。
ですが、勝負に勝つ確率は格段に上がります。

では、相手が自分以上にプレッシャーを感じてくれたらどうなるでしょう?
自分がプレッシャーを感じた時の事を思い出してみてください。
どんな状態になるかはお分かりですよね。

自分からミスを連発してくれると思いませんか?
または弱々しいボールをただ返すだけになってくれると思いませんか?

では、この状態で試合をすると?
自分にプレッシャーがかかっていても勝てると思いませんか?

ですが、実はこの方法にはもう一つ大きな効果があるんです。
それは自分のプレッシャーが大きく軽減する事です。

もし、相手が自分以上にプレッシャーを感じている事が分かったら?
あなたはどんな事を思いますか?

「あ!これなら勝てるかも!」と思いませんか?
この時、あなたの頭の中のイメージはポジティブな物に一変します。

すると身体はどうなるか?

自己防衛本能が解除されます。
そして、プレッシャーから解放されます。

プレッシャーから解放された自分。
プレッシャーを感じている相手。

勝負はどうなるか、もう簡単ですよね。

もちろん、今お話ししたのは単なる理屈です。
そして、理想的なお話です。

ですが、「相手に自分以上にプレッシャーをかける事」はその可能性を持っている事は事実です。
これが相手にプレッシャーを与えるべき理由とその効果です。

相手にプレッシャーを与えるのはどんなプレーヤーか?

では、次に相手にプレッシャーを与えるのはどんなプレーヤーを考えてみましょう。

その為にまず「そもそもプレッシャーとは何か?」を整理しましょう。

人はボールへの集中力が低下し、雑念が生まれると頭の中がネガティブなイメージに支配されがちです。
この時、身体は自己防衛本能を働かせます。
その結果「身体が硬直する」等の様々な生理現象を起こします。
これがプレッシャーの正体です。

この事から考えると、「相手の頭の中をネガティブなイメージで支配させる」
これが出来るプレーヤーが相手にプレッシャーを与えるプレーヤーと言う事になります。

逆に言えば、自分がプレッシャーを感じてしまうのは「相手にネガティブなイメージを植え付けられている」とも言えます。

もちろん「植え付けられている」と言っても、直接何かをされているわけではありませんよね。
まさか、マナー違反やルール違反をされているわけでもありません
(ごく稀にそんなプレーヤーも存在しますが)

ですが、必ず何らかの影響を受けている事で、ネガティブなイメージを植え付けられているんです。
これは間違いがありません。

いつ、相手にプレッシャーを与えるべきか?

では、次に、いつ相手にプレッシャーを与えれば効果的か?
そのタイミングについて考えてみましょう。

あなたが最も相手にプレッシャーを与えたいのはいつですか?
私なら、勝負を決する大事な場面でビビってくれるととても助かります。
大事な場面でチャンスを逃してくれたら、それだけ勝利に近づきますから。

でも、いきなり、そんな場面でプレッシャーを与える事が出来るか?
それはちょっと難しいです。
自分にプレッシャーがかかっている可能性も非常に高いですからね。

では、いったい、いつか?
その時はもっともっと以前にあります。
以前から準備するからその時に花開くわけです。

ところで、人が受ける第一印象はとても強い物です。
一度受けた印象を覆すのは簡単ではありません。

この特性を活かすのが最も効果的です。
つまり、一番最初にプレッシャーを与えるのが最も効果的だというわけです。

と言っても、試合が始まってすぐに「ああする、こうする」という意味ではありません
一番最初から徐々に相手に「ネガティブなイメージを植え付け始める」と言う意味です。

こうして事前から準備しておけば、大事な場面でそれが一気に爆発する可能性を高める事が出来ます。

大事な場面が来た時に「無理やり何とかしよう」としてもそれは手遅れです。
それまでの準備がとても大切になるんです。

どうすれば、相手にプレッシャーを与える事が出来るか?

では、最後にどうやって相手にプレッシャーを与えるか?
その方法について考えてみましょう。

もちろん、ここで紹介するのは一例に過ぎないので、ご自身でも色々工夫してくださいね。

さて、第一印象は強く残る特性を活かす為に最初から準備する事が大切な事はお話ししました。
とは言う物の、最初から「何か特別な事を仕掛ける」と言う意味ではないんです。

必要な事は「相手の頭の中にネガティブなイメージを沸かさせる事」です。
ですが、これをそのまま考えてもちょっとイメージしにくいと思います。

そこで、逆に考えてみましょう。
どうしたら、「相手はポジティブなイメージを持ってしまうか?」
これを考えて、それの逆をすれば言いわけです。

では、例を挙げていきます。

・安易にアンフォーストエラーをする
・すぐに諦める
・自信なさげにプレーする(必要以上に慎重にプレーする)

例えば、最初にこんな状態が見えると、相手にどんな第一印象を持ちますか?
その試合でポジティブなイメージを持ちませんか?

これは相手も同じです。
序盤で安易にアンフォーストエラーを繰り返すと相手は「これは勝てるかも!」とポジティブなイメージを持つ可能性が高まります。
他も同様です。

つまり、相手にネガティブなイメージを植え付けるには?

・安易にアンフォーストエラーしない
・どんなボールも諦めない
・迷いなくプレーする

最初からこんな状態で試合を始めるようにすればいい訳です。
そうすれば。
「あ、この相手は中々簡単にミスをしてくれないな・・・」
「あ、この相手は絶対に諦めてくれないな・・・」
「あ、この相手は思い切ってプレーしてくるな・・・」
と印象付ける事が出来ます。

こうしておけば、後の大事な場面で、相手にプレッシャーが爆発してくれる可能性が高まります。

ただし、これを実践したからと言って、すぐに相手がこんな印象を持ってくれるわけではありませんよ。
相手だって、ある程度は想定していますから、その想定内であれば、そんな印象を与える事は出来ません。

ですが、これらを繰り返しながら、どんどん試合が進めば?
どこかで相手の想定を上回る時が来ます。

つまり、予定調和を崩す瞬間です。
その時、初めて相手にその印象を与える事が出来ます。

その時がいつ来るかはわかりません。
ですから、それまで自分は集中力を下げずに続けていく必要があります。

ただし、その時が来れば、後は相手が崩れてくれます。
少し極端に言えば、そこまでが勝負と言えます。

ただ、ここでお話しした事は、自分にとっても同じ事が言えます。
相手に対して先に「この相手は中々簡単にミスをしてくれないな・・・」と言う印象を持ってしまうと、自分が大事な場面でプレッシャーに襲われることになります。

だからこそ、それまでは、結果に対して過敏にならず、ボールだけに集中してプレーする事が必要です。
その集中力が相手よりも勝れば、ここで紹介した通りの試合展開になるはずです。

ぜひ、試してみてください。
心や精神力を鍛えるよりもずっと早く結果が出ますよ。

頑張ってくださいね。

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