テニスが上手くなりたいなら、目に頼るな

イメージと感覚
この記事は約3分で読めます。

テニスが上手くなりたいなら、目に頼ってはいけません。
目は私達が思っているほど、正確ではないからです。

いきなりですが目は物を見ていないのはご存知でしょうか?
目は光をただ感じるだけです。
そして、その光を電気信号に変え、脳へと伝えています。

では、目の前にある物を認識しているのはどこか?
それは脳です。

つまり、脳が物を見ていると言っても良いわけです。
この事は一体何を意味するのか?
目の前の物は人によって見え方が違うという事なんですね。

例えばこれ。
いわゆるだまし絵です。

「何が見える?」

絵の中に何かが隠れています。
最初は何かわかりません。
わからないとは見えないという事でもあります。

ところが、しばらく見ていたり、ヒントを貰ったりすると、分からなかった物が分かる、つまり、見えなかった物が見えてきます。
これは目が物を見ているのではなく、脳が認識している事を表しています。

これぐらい目は非常にいい加減な物なのです。
いくら一生懸命、見ても見えない物は見えない(分からないものは分からない)んです。

ですから、目には頼らないほうが良いです。
もちろん、目から得る情報は非常に大切です。
ですが、絶対ではないのです。
目から得る情報を信頼しすぎる事は非常に大きなリスクです。

例えば、好きなトッププロのボールの打ち方を詳細に観察して真似ようとする方がいます。
これって非常に危険です。
役に立たないどころか、上達を阻害する原因になる可能性が非常に高いです。
理由は先ほど言ったように、目で見える物はいくら一生懸命観察しても、自分の価値観のフィルターを通してしか見る事ができないからです。

以前から言っていますが、技術書などによくトップ選手の分解写真が載っていますよね。
アレなどは本当に危険です。
できるだけ見ない事をおすすめします。
弊害は5年、10年後に現れます。

少しお話を変えます。
色材の3原色をご存知でしょうか?
黄色、赤紫、青緑の3色です。
理論上はこの3色を混ぜ合わせると黒色になります。

実はテニスの動きもこのような関係です。
人の体はそれぞれの部位によって、決まった動きがあります。
それは筋肉と関節の関係から決まります。
それらの決まった動きが組み合わせる事で複雑な動きを可能にしています。
つまり、色材の3原色が混ぜ合わさって黒になっているような物なのです。

にも関わらず、黒色を探そうとしても見つからないのはお分かりになりますか?
言い換えれば、いくらトップ選手の打ち方を真似ようとしても、それは真似る事ができないという事でもあるのです。

ましてや、先ほど言ったように目は非常にいい加減です。
尚更、正確に見抜ける事はできません。

これが目で見て、正しい動きを身に付けようとするリスクです。
では、どうすれば、正しい動きを身に付ける事ができるか?
それは自分の体の内部のセンサーを磨くことです。
つまり、フィーリングです。

この事については武井壮さんがとても分かりやすく説明してくれています。
ご覧ください。

すべてのスポーツに応用できる基礎練習法

彼の言うとおりです。
この感覚を磨く事でテニスは飛躍的に上達する事ができます。
良かったら参考にしてみてください。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

コメント

タイトルとURLをコピーしました