なぜ、ナダルは左手でプレーするようになったのか?

ナダル
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ナダルがサウスポーである事を
知らない人はいないでしょう。

でも、実は彼はテニス以外の生活で
左手を使う事はありません。

「ほとんど全てで右手を使う」と言います。

にもかかわらず、
彼はどうして左手でプレーするんでしょう?

子供の頃からのコーチである
叔父のトニ・ナダルが
「左手に転向させた」

こんな噂もあります。

でも、真実は違うようです。
この事についてナダル自身が否定してます。

「トニは、どちらの手でプレーすべき
というようなことは一度も言わなかった。

過去にそういう報道があったけど、
それは事実とは違うよ」

では、真実はどうだったのか?

トニ・ナダルはこう言っています。

「ナダルは子供の頃からどちらの手でもプレーできた」
「左手でのプレーの方が得意に見えたが、
それでも彼に左打ちに変えるよう強いた事はない」
「ただ、得意な方に集中するようにと言っただけだよ」

つまり、ナダル自身が
「得意だ」と感じたのが左であった。

そして、得意な方に集中した結果が
「左手でプレーするようになった理由」
という事です。

さて、
このエピソードから、
とても大切な事を学ぶ事が出来ます。

それは「得意な事を選ぶ」事です。

言い換えれば、「やり易さ」
と言っても良いかもしれません。

トニ・ナダルは「正しい方を選びなさい」
とは言ってません。

また、「正しい選択」を
指導したわけでもないんです。

「自分の得意な方で良いよ」
「自分のやり易い方で良いよ」
「そちらに集中しなさい」
と言っているんです。

このアプローチは非常に大切です。

テニスにはたくさんの
「正しい方法」
「理想の方法」
が存在します。

「正しい打ち方」
「正しい打点」
「正しい身体の使い方」
「正しいフットワーク」
「正しいグリップ」
・・・・・

もし、トニ・ナダルが
「正しいテニス」を指導していたら?

今のナダルが生まれてきたのか?
多分、生まれてこなかったでしょう。

「正しい選択」は
必ずしも「得意な選択」
とは限りません。

正しいからと言って、
やり易い訳ではないのです。

長所を伸ばす為には
「得意な方」
「やり易い方」
を選ぶべきです。

ところが、
「やり易いままプレーしていたら
上手になれない」
と言う考え方があります。

それは大きな勘違いです。

やり易さの追求こそが
上達の早道です。

また、こんな方もいます。

「正しい方法を教えてもらわないと
自分では分からない」

これも大きな勘違いなんです。

私達はどうして、歩けるようになったのでしょう?
なぜ、話せるようになったのでしょう?

誰かに正しい方法を
教わったわけじゃありませんよね。

自分で自然と覚えていったんです。

私達にはそんな能力が備わっています。

テニスであっても
歩く事であっても
新しい動きを覚える事は同じです。

私達は「歩きやすさ」を
追求した結果、自然と歩けるようになったんです。

だから、テニスも同じようにすれば良いんです。

「得意な方」
「やり易い方」
を選択するのはその為です。

あなたにはテニスが上手くなる
才能や素質が詰まっています。

どうか、その事を忘れないでください。

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