ボールを押すには?

テニスの上達の為に
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こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。

早速ですが、今日のテーマです。
今日は「ボールを押すには?」
こんなテーマでお話しします。

では、まず、結論です。

「ボールを押す練習」と「ボールを押す為のフォームの練習」
この二つは全く違う物です。

以前にもお話ししていると思いますが、レベルアップの為にはボールとの接触時間を長くする事がとても重要です。
その為にはボールを「押す」感覚が一つの鍵になります。

そして、この感覚を身に付ける練習をしようとすると、大きく二つのタイプに分かれます。

一つは「ボールを押す練習」をするタイプ。
そして、もう一つは「ボールを押す為のフォームの練習」をするタイプ。

一見、同じような練習をしているように思うかもしれません。
でも、実はこの両者は全く違う練習をしています。

何故なら、主体が全く違うからです。

前者の「ボールを押す練習」の主体はボールです。
それに対し後者の「ボールを押す為のフォームの練習」の主体はフォームです。
これは言い換えれば、自分の練習です。

つまり、前者は自分以外の物に対して練習し、後者は自分に対して練習をしている訳です。

これは脳の中では全く違う練習をしている事になります。
どちらかが正しくて、どちらかが間違っていると言うわけではありません。
どちらも、必要な練習ではあります。

ですが、同じと捉えてしまうと厄介です。
必ず弊害が出てきます。

ちなみに、この違いに気付けない人は「ボールを押す為のフォームの練習」に終始しがちです。
この場合、動きの形ばかりを練習する事になるので「実際にボールを押している」感覚を身に付ける事が出来ません。
これが伸び悩みの原因になります。

これを回避するにはまず、「ボールを押す練習」と「ボールを押す為のフォームの練習」は全く違う事に気が付く必要があります。

例えば。
プレゼンが上手な人と会話が上手な人。
両者は話す事が上手なのは同じですが、その中身は全然違います。

プレゼンが上手だからと言って、会話上手とは限らないです。
逆もまた、然りです。

ちなみにこの両者の最も違うところは、一方通行か?双方向か?
これが一番違う所です。

プレゼンは、一方通行です。
それに対し、会話は双方向です。

もちろん、プレゼンだって、相手の事を度外視している訳ではありません。
出来るだけ、相手に理解してもらいやすいように、順番を組み立て、話していきます。

ですが、基本的には一方通行で、双方向の会話とは全く違う物です。
その為に、プレゼンの練習を一生懸命したからと言って、会話が上手になるわけでは無いのです。

テニスの練習もこれと非常に良く似ています。
テニスは双方向の感覚が非常に大切です。

「ボールを押す練習」とはそういう物です。
何故なら、主体がボールだからです。
ボールにはボールの都合があり、動こうとする意志があります。
それを感じないと双方向になりません。

それに対して、「ボールを押す為のフォームの練習」の主体は「自分」です。
一方通行の練習であり、プレゼンの練習と良く似ています。
この練習だけでは、テニスは上手くなれません。

どちらかと言えば、双方向である会話が上手になる方が重要です。
一方通行では会話が成り立たないのと同じです。

相手の話をしっかりと聴いて、それに対して、自分の感じる事を言葉にする。
そして、また、相手の話を聴く。
これを繰り返すから、会話のラリーが繋がって、とても楽しい時間になる訳です。

ここを勘違いすると一方通行のプレゼンの練習ばかりに時間をかけてしまいます。
残念ながら、それでは、いつまでも会話が上手になる事はありません。

考えてみれば、とても当たり前の事です。
ですが、テニスではこの当たり前を勘違いする事が非常に多いです。

ラリーを楽しむのと会話を楽しむのは同じです。
ボールを感じるから双方向になります。

ボールを度外視して、自分の練習をする事は一方通行のプレゼンの練習と同じです。
ラリーを楽しむ事には繋がりません。

「ボールを押す練習」と「ボールを押す為のフォームの練習」
この二つは全く違う物です。

ご注意ください。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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