こんにちは。
フィーリングテニスの戸村です。
今日のテーマは「体幹を使う」
こんなテーマでお話しします。
では、まず、結論です。
身体は出来るだけ体幹部分を動かす練習をしてください。
つまり、肩甲骨、背骨、股関節です。
これが非常に大切です。
未熟なプレーヤーほど、末端が動き、体幹が動いていません。
逆にレベルの高いプレーヤーほど、末端ではなく、体幹を利用します。
そして「体幹が動いた結果、末端が動く」と言う流れが出来ます。
末端を動かすプレーヤーの特徴はラケットが暴れる事です。
そのために、精度を失います。
例えば、速度のコントロールが苦手だったり、ラケット面のコントロールが苦手だったりします。
これは末端の動きが大きい為に起こる現象です。
それに対し、体幹が動き始めると、末端の動きが小さくなり、制御できるようになります。
その為に、速度を上げたり、下げたりする感覚が良くなります。
もちろん、ラケット面も安定します。
そうなると、当然、ボールコントロールも良くなります。
それが一番顕著に表れるのがボレーです。
ボレーはボールとコンタクトする迄の距離が短いので、末端を大きく動かす時間がありません。
そのために、末端の動きを小さくするしかありません。
ところが、体幹を使う事を出来るとラケットの動きを小さくしながらも、ボールにエネルギーを与える事が出来ます。
残念ながら、末端を動かすプレーヤーはこれが出来ません。
その為に、ラケットを振らないと、ボールに勢いが付きません。
場合によっては相手のボールに負けたりします。
だからと言って、エネルギーを作る為に、ラケットを振るだけの時間はありません。
こうなると悪循環です。
これはほんの一例ですが、他のショットも同じです。
身体は中心から動かす事が出来ると技術の質が変わります。
ところが、体幹を動かす事は簡単ではありません。
日ごろ、末端を動かす癖がついているからです。
「体幹を動かす」
「末端を動かす」
この違いは筋力や体力ではありません。
「筋力がないから体幹が動かない」わけではないのです。
その部分を動かすイメージや感覚があるか？それとも無いか？
これが違いです。
ですから、体幹から動かす練習をしていると誰もが体幹から動かす事が出来るようになります。
もちろん、練習量は必要です。
ちなみに、スイングのポイントは上腕部をしっかりと動かす事。
いわゆる「二の腕」と呼ばれる部分です。
ここをゆっくりしっかりと動かす事。
この練習が非常に有効です。
試しに、ラケットを持たずに二の腕を動かしてみてください。
どんな動きをしても、肩甲骨が動く事が分かります。
つまり、肩甲骨と二の腕はリンクしています。
では、次に肘から手首までの前腕を動かしてみてください。
二の腕がそれほど、動かなくても、ある程度は動かす事が出来る事が分かると思います。
末端を動かす動きとはこの動きの事です。
この動きの違いが技術のレベルに大きな影響を与えています。
つまり、技術の質を上げるには、二の腕（≒肩甲骨）を適切に動かす事が出来るか？
それとも、肘から手首までの前腕しか動かないか？
ここが非常に大きなポイントになるわけです。
ちなみにですが、体幹を動かす動きに速さは必要ありません。
何故なら、中心に近ければ、近いほど、動き自体の速度は遅くなり、末端に近づけば、近づくほど速くなるからです。
例えば、ラケットのヘッド部分とグリップ部分を指で持って水平状態にします。
グリップ部分を持ったまま、ヘッド部分の指を離します。
当然、ラケットヘッドだけが地面に向かって落下します。
この時、グリップ部分とラケットヘッドの部分では移動する速度が違います。
ラケットヘッドに近い部分の方が速度は速く移動し、グリップ部分に近いほど、ゆっくり移動します。
これが「体幹に近いほど遅く、末端に近いほど速い」と言う意味です。
これと同じことがテニスのスイングにも起こります。
その為に、二の腕は速く動かす必要はありません。
ゆっくりで良いんです。
ただし、しっかり、可動域のまま動かす事。
ここが重要になります。
そうすると、結果的にラケット部分には大きなエネルギーが生まれます。
この練習を続けているとスイングの質が変わります。
もちろん、スイングの質に伴って、ボールの質も変わります。
「ゆっくり振っているのに、ボールが伸びる」
「ボールの速度をコントロール出来る」
「狙ったところに飛んでいく精度が増す」
こんな事が起こります。
ぜひ、積極的に取り組んでみてください。
スイングの質は筋力、体力ではありません。
骨を操る感覚です。
それには体幹を動かす事が必要です。
本日のお話は以上です。
良かったら参考にしてみてください。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
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