テニスのイップスの治し方

イップス テニス
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今日はテニスのイップスの治し方についてお話ししたいと思います。

ちなみに、先ほど、プライベートレッスンが終わったところです。
今回の生徒さんは「イップスが出て非常に悩んでいる」と言う東京の19歳の学生さんで、1時間のミーティングと2時間のオンコート練習を行いました。

彼は16歳の時にイップスが出始め、自分の腕がイメージ通りに動かなくなり、ボールがコントロールできなくなったと言います。
その後、彼はメンタルトレーニングや催眠療法、針治療などいろいろ試したそうですが、全く良くならず、今回、私に連絡をくれました。

さて、初めて、今日、彼のテニスを見させていただきましたが、結論から言うと、軽症のイップスです。
これなら、すぐにイップスは出なくなるでしょう。
それどころか、彼は非常に良い感性を持っているので、イップス前よりも、きっと一段階も二段階もレベルアップすると思います。

以前にもお話ししましたが、イップスは特別な病気でも何でもありません。
ただの上達の過程です。
極端に言えば、極度のスランプと言っても良い物です。
ただし、脳内の感覚のイメージと筋肉活動のイメージが大きく乖離するので、自分の身体がイメージ通りに動かなくなる症状が出ます。
その為に、その症状は非常に深刻になる事が多いです。

ですが、きちんと順を追って練習をすれば、イップスが直るだけではなく、壁を一つも、二つも乗り越える事ができます。
それは、スランプを乗り越えたプレーヤーは大きく進化、成長するのと同じです。
ですから、イップスは必要以上に深刻に考えず、レベルアップする為の課題だと捉えるほうが良いのです。

さて、具体的なテニスのイップスの治し方ですが、一番大切な事は「テニスをしながら直す」と言う事です。
テニスの練習をして、イップスになったわけですから、テニスの練習をして直すのが一番効果的です。
結果が変わるのも早いです。
メンタルトレーニングやイメージトレーニングなどでは、直すのは非常に難しいと私は考えています。
実際、今日の彼も1年近くメンタルトレーニングや催眠療法を実施したそうですが、全く変化が無かったと言います。

イップスになるにはイップスになる原因が必ず存在します。
それは練習中に生まれた物です。
メンタル的な変化やフィジカル的な変化が突然、イップスを生み出したのではないのです。
ですから、その原因をコート上で練習しながら解消してやれば、イップスは完全に出なくなります。

ただ、その為に「どんな練習をすれば良いのか?」
これは十人十色、決まった方法はありません。
何故なら、「何が原因でイップスの症状が出始めた」は人によって違うからです。
ただ、確かに言える事は「必ず、足りない感覚がある」と言う事です。

ちなみに今日の生徒さんが足りなかった感覚は大きく二つありました。
「インパクト時にラケットが受ける衝撃の強さの感覚」
「インパクト時にボールに与える回転の量とボールが飛び出す角度の感覚」
この二つです。
レッスンはこの感覚を磨く練習を徹底的に行いました。

結果は?
もちろん、見違えるほど、良くなりました。
まず、彼自身が心地よくボールを打つ感覚になりました。
ボールをヒットした時の心地良さに点数をつけてもらっていたんですが、最初は10点満点中、「0点」や「1点」が非常に多かった物がレッスンが終わる頃には「6点」「7点」から下がる事がなくなりました。
もちろん、「9点」「10点」のとても気持ち良い状態も数多く出るようになりました。

そして、それに伴い、ボールのコントロールも飛躍的に良くなりました。
最初はほとんどのボールをネットしていた状態から、最終的にはネットはほとんどする事なくコントロールされるようになりました。
ただ、彼自身はまだ、不安の方が大きいと思います。
そういう意味では、完全にイップスが直ったとは言えません。
「今日はただ、イップスの症状が出ないで気持ち良く打てた」と言う段階だと言えるでしょう。
4年間、イップスで悩んだわけですから、それは仕方がありません。

ですが、彼の能力と感性を考えるとこれから、どんどん、良くなると思います。
とりあえず、1回目のレッスンとしては非常に順調な進み具合でした。

後は焦らず、この感覚練習を継続する事が大切です。
そうして、感覚のイメージとフォームのイメージのバランスが取れた時には完全にイップスは出なくなるはずです。
彼にはレッスン後、そのあたりもアドバイスしておきましたので、継続して続けて欲しいと思います。

いずれにしても、テニスのイップスの治し方はテニスの練習をしながら直すのが一番効果的です。

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本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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