両手バックハンドの右足の踏み込み方

テクニック解説
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両手バックハンドの右足の踏み込み方についてご質問をいただきましたので、今回はその点に着目してお話ししたいと思います。
先日、「フォアハンドの時の左足は踵からではなく、つま先側から踏み込む事で、より大きなエネルギーを生み出す事ができる」とご紹介しました。
フォアハンドの左足の使い方

では、両手のバックハンドの場合はどうなのか?
結論から言うと、基本的には同じと考えられます。
ジョコビッチのバックハンドを画像を参考に見てみましょう。

やはり、フォアハンドの時の左足と同じように右足は踵ではなく、つま先側から踏み込んでいます。
これは、捻られた股関節の捻り戻しの為には「つま先⇒かかと」と動く方がスムーズに動けるからだと考えられます。
そして、骨盤の向きを変える運動は上半身の筋肉の捻り戻りと連動し、より大きなエネルギーを生み出します。

では、次にナダルを見てみましょう。

やはり、同じように踵側ではなく、つま先側から踏み込んでいます。

では、「両手のバックハンドの右足はつま先側から踏み込むべきなのか?」と言うとそういう訳でもないのです。
こちらをご覧ください。

これもナダルの両手バックハンドですが、今度は明らかに踵から踏みこんでいるがわかると思います。
では、次にズベレフのバックハンドを見てみましょう。

こちらはつま先側から踏み込んでいますね。
ですが。

こちらは踵から踏み込んでいます。
つまり、「踵とつま先、どちらが正しいか?」と言う問題ではないのです。
身体の使い方によって、動きに違いが出て来ると言う事です。

これは選手たちに直接聞かないとわかりませんが、「股関節の回旋を主にして、骨盤の回転を起こす時にはつま先側」そして、「体重の移動を主にして骨盤の回転を起こす場合は踵側」と「感覚的に使い分けているのではないか?」と推測しています。
いずれにしても先ほどもご説明したように、どちらが正しくて、どちらが間違っていると言う物ではなく、あくまでも状況に応じて使いこなす事が必要だと考えられます。

ただ、一般的には「フォアハンドの左足、バックハンドの右足は踵から踏み込んで打つ」と考えている方が非常に多いようなので、これは非常に問題だと思われます。
身体に使い方によっては踵から踏み込んでいく方がより大きなエネルギーを生み出す事ができるという事です。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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