実は最近続けて同じような質問をいただいたのでシェアしますね。
その同じような質問と言うのは「どんな練習をすると良いのか?」と言うことなんです。
当然、練習をする内容はとっても大事です。
でも、大事と言うのは練習のドリルではなくて、その意図や目的です。
同じ練習をしてもその意図や目的を間違えると全く意味の無い練習になってしまいます。
まず、ここをしっかりと理解してください。
さて、ここで先日いただいたメールを一つご紹介。
「先日、市民戦があり目標としてたA級に昇級しました!
実はその試合雨で延期になって11月になってしまったんですが、
その日も小雨で思った以上に寒く、自分の体調もあまり良くなくて不安だったんですが・・・、
更にパートナーの方が先に足がつってしまって(>_<)
でもそれが逆に良かったのか・・・変な欲もなく、戦略・戦術を考える余裕もなく(笑)
ただただボールだけ!行くボールから!
終わったら昇級がかかった4Rの試合に勝ってました。
自分的には”ひたすら走った試合”って感じでした(笑)
実はこの”結果は勝手に付いてくる”感じ、久々に感じました。
最近、セオリー・戦略・戦術・ポイントを取るパターン・正しいコース等々
組むパートナーによって色々理想があり、ペアとしてそれを要求されたり・・・、知識として少しずつ入って来てそれはそれで新鮮なんですが、逆にその情報が入る事で ボールへの集中が低下するのと、自分らしく出来ずバランスの悪さに困惑していましたが、今回の試合で、改めて一番大切な事はFTでいつも言われてる事だ!!
確かにそれらも大切な事だけど、やっぱり一番大事なのは集中力!
集中力は”当たり前”のもの!
やっぱりFTですね!ありがとうございます(*^_^*)」
さて、このメールで注目していただきたいのは後半の部分。
「最近、セオリー・戦略・戦術・ポイントを取るパターン・正しいコース等々、むパートナーによって色々理想があり、ペアとしてそれを要求されたり・・・、知識として少しずつ入って来てそれはそれで新鮮なんですが・・・・」
この部分です。
ほとんどの人達がこの部分にはまっていきます。
正しい事や理想的な事。
これらを身に付けようとがんばるわけですね。
これは戦術やセオリーだけではありません。
テクニックも同じ。
正しい持ち方や、基本的なラケットの振り方や面の使い方など。
これらを身に付けようと練習します。
確かにこれらの情報はとっても解りやすく、新鮮で「これが出来れば上手くなれる!♪」
こんな気持ちになります。
でも、残念ながらこれらは陽炎のような物なんですね。
追いかけても、追いかけても手にすることはできません。
テニスは個人の感覚がとっても大事なんです。
なので理想を追いかけるよりも感受性を高める必要があるんです。
これ以外上達する道はありません。
いつもお伝えしている事ですが、頭で理解する事と身に付けることは全く違うんです。
いくら正しい打ち方を理解しても実際にはそのように打てない。
いくら正しい面の使い方を理解しても実際にはそのように打てない。
いくら正しい配球を理解しても実際にはそのように配球できない。
・・・・・
こんな事ばかり起こります。
でも、逆の世界もあるんですよ。
全く正しい事を理解していないのに自然に身に付いていることが。
正しい歩き方を知らないのに普通に歩くことが出来る。
正しいバランスの取り方を知らないのに自転車はこけない。
力加減なんて意識しないのに食材に応じて包丁を上手く使う。
・・・・・
テニスはこれらと同じです。
理解しなくても良いんです。
と言うより、理解するとダメなんです。
後者のほうは理解していないから精度高くできるんですね。
さて、話を一番最初に戻します。
では、一体どんな練習をすれば最短で上達する事ができるか?
それは「理解しない練習」です。
大切な事なのでもう一度言いますね。
最短で上達する練習は「理解しない練習」です。
これが一番大切です。
フィーリングテニスを実際に体験した時の皆さんの感想。
それはこんな感じです。
「良くわからないけど、ミスがなくなりました♪」
「良くわからないけど、狙ったところにボールが飛ぶようになりました♪」
「良くわからないけど、気持ちよくボールが打てるようになりました♪」
「良くわからないけど、試合に勝てるようになりました♪」
「良くわからないけど・・・・・」
ここで大切な事は「良くわからないけど・・」って事です。
つまり、頭で理解して無いんです。
感覚の世界でテニスをプレーしているから。
良くわからないけど、自転車に乗れるのと同じ。
こんな練習が非常に大切です。
これさえ出来ればテニスは驚くほど急激に上達する事ができます。
以上が今日のお話です。
良かったら参考にしてみてくださいね。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
写真提供:小林一仁(zonephotography)
コメント