身体を使って、テニスをするとは?

テニスの上達の為に
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今日のテーマは「小手先と体捌き」

さて、早速ですが、あなたは「小手先」と言う言葉を聞くとどんなイメージが湧きますか?
多くの方はあまり良いイメージを持ちません。
「その場しのぎで深さのない対処」をイメージするからです。

例えば。
「小手先の仕事をするな」みたいな感じで使われる事も多いですよね。

この言葉から分かるように、実は日本では昔から小手先で作業する事が戒められてきました。
理由は小手先を使った作業では質の高い仕事が出来ない事が分かっていたからです。

では、小手先ではなく、どこで作業していたか?
それは体幹です。

小手先に対し「体捌き」と言う言葉があります。
「捌く」とは「扱う」と言う意味ですが、体捌きは元々は剣道や柔道で相手を制しながら、自分の體を移動させたり、変化させたりする事を言います。
この事から体幹の使い方と言う事が言えます。

小手先と体捌き。
この二つの比べていただくと、全く違うイメージを持たれるのではないでしょうか。
まさに相反するイメージと言えると思います。

実はテニスにおいても、この二つのイメージはとても重要です。

結論から言うと「小手先ではなく体捌きでテニスをしましょう」と言う事です。

確かに腕はラケットを持っていますし、実際にボールとコンタクトする部位です。
ですから、とても重要です。

ですが、それ以上に重要なのは体幹の使い方、つまり体捌きです。
体幹を上手に扱えるようになると腕や足は自然と理に適った動きをするからです。

ところが、腕や足の使い方に意識が囚われると本当の使い方が分からなくなるのです。
ですから、腕や足を正しく使う為にも、そこを練習するのではなく、体幹の使い方を練習した方が良いんですね。

「体幹の使い方を練習していたら結果的に腕や足も上手に使えるようになった」
こんな状態を目指す方が上達は非常に速いです。

実は人間の體は末端と中心の二つに分かれています。
腕や足は末端、そして、体幹が中心です。

この二つにはそれぞれ異なった役割があります。
末端は感覚器、中心は出力機としての役割です。

例えば、車は中心であるエンジンが出力機となり、末端のタイヤが感覚器として、路面の状態を感じ取ります。
その結果、中心で作り出されたエネルギーが地面に伝わり、車は走る事が出来ます。

末端=感覚器=タイヤ
中心=出力機=エンジン

こんな感じですね。

では、人間の體はどう使うべきか?

末端=感覚器=腕、足
中心=出力機=体幹(脊椎)

こんな感じなんです。

これが本来の人間の體の使い方です。

テニスもこの原理に従ってプレーするのが良い訳です。
それが「小手先ではなく体捌きでテニスする」と言う事です。

ただし、体幹は腕や足と違い、あまり融通が利きません。
また、普段あまり意識する事が無いので、感覚も鈍いです。

特に脊椎は意識して動かす事は最初はとても困難です。
ですから、できるだけシンプルに始めるのが良いです。

体捌きに興味を持って、練習を続けていると段々、体幹の使い方が分かってきます。
それに伴って必ず腕や足の動きが良くなってきます。

体捌きに連動した動きに変わるからです。

同じ話の繰り返しになりますが、質の高い動きとは「中心⇒末端」の動きです。
「末端⇒中心」ではありません。

ですから、腕や足の練習から始めるのは理に適っていないんです。

では「体捌きでテニスをする」にはどうすれば良いか?
 
大きなポイントは肩甲骨、股関節、胸椎、この3つ。
これらの使い方を徐々にでも覚えていくと、テニスはどんどん上達します。

小手先ではなく体捌きをイメージすると、これまでとは全く違う効果を体感できるはずです。
良かったら参考にしてみてください。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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