気持ち良くボールを打つ為には?

テニスの上達の為に
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今日のテーマは「気持ち良くボールを打つ為には?」
これについてお話しします。

テニスをしていると、とても気持ちよくボールを打てる事があります。
こんな時は何とも言えない、心地良さと爽快な気分を感じる事が出来ます。

ただ、いつもそんな風に打てるわけじゃありません。
中には「詰まって、重くて、気持ち悪い」と言う時もあります。

場合によっては、そんな時の方が多いかもしれません。
また「気持ちよくボールが打てた事なんて無いよ・・」と言う方もおられるかもしれません。

では、この気持ち良さとは一体何なのでしょう?
そして、どうすれば、気持ちよく打てるのでしょう?

一般的には「正しい打ち方」で打てると「気持ち良いと感じる」と思われています。
ですが、実はこれは違います。

「正しい打ち方」と「気持ちよく打てる」は必ずしも一致しません。

もちろん、「正しい打ち方」の時に「気持ち良さ」を感じる時もあります。
ですが、「正しい打ち方」なのに「気持ち悪い」と言う時もあるんです。

また、逆に「正しいとは言えない打ち方」なのに「気持ち良い」と感じる時もあります。
もちろん「正しいとは言えない打ち方」なので「気持ち悪い」と感じる時もあります。

いずれにしても、「正しい打ち方」だから「気持ち良い」とは限らないんです。

では、「気持ち良さ」の原因は一体、何なのか?

答は「イメージと現実のギャップ」
これが気持ち良さの正体です。

つまり、気持ち良い時は「イメージと現実が一致している」
逆に「イメージと現実にギャップがある」と気持ち悪さを感じると言うわけです。

これはテニスだけに限った話ではありません。

例えば。
買い物をした時に、小銭を使って、金額通りの支払いが出来た時、何故だか「すっきりする」事はありませんか?
または、計画通りに事が運ぶと、何故だか「すっきりする」事はありませんか?

これって、イメージと現実が一致しているから「すっきり」つまり気持ち良さを感じるんです。
逆に、ちょっとだけズレていると気持ち悪いですよね。

また、階段を下りている時に「もう一段ある」と思っていたのに、無かった時。
何とも言えない、気持ちの悪い感覚を身体全体に感じると思います。

また、中に一杯の水が入っていると思って持ち上げた「やかん」が「実は中は空っぽだった」
こんな時、身体に「がくっ」と変な感覚を感じますよね。

これってイメージと現実が一致せずにギャップがあるから感じる違和感です。

実はテニスでもこれと全く同じ事が起こっています。
そして、これが気持ちよく打てる時と打てない時の理由です。

つまり。
多少、打ち方が良くなくても、それがイメージ通り ⇒ 「気持ち良い」
「正しい打ち方」でも、現実がその時のイメージに合わない ⇒ 「気持ち悪い」

こんな事が起こるんです。

では、いつも気持ちよく打つ為には?
答は簡単ですね。

イメージと現実にギャップを無くせば、良いんです。
イメージと現実が一致していれば、いつも気持ちよく打てます。

ただ、ここで多くの人は勘違いします。

自分の理想のイメージに現実を合そうとします。
そうすると「イメージ通りの事が出来ないよ・・・」となって「いつも気持ち悪い」となります。

本当は逆です。
現実に自分のイメージを合わせるんです。

そうすると、イメージと現実が一致して「気持ち良い」と感じるプレーがたくさん出てきます。

では、どうすれば、現実にイメージを合わせる事が出来るか?
それは能動的にイメージしない事です。

イメージには自分が意図的に湧かせる「能動的なイメージ」と意図的に湧かせない「受動的なイメージ」の二つの側面があります。

例えば。
「あそこに行ってみたい」「こんな事をしてみたい」
これは能動的なイメージです。

それに対して「梅干を見ると口の中に唾が広がる」
これは受動的なイメージです。
意図的に唾を広げるイメージなんて湧かせていません。
でも、勝手に體が反応します。

これが受動的なイメージ。

テニスではどちらも必要なんですが、実は特に重要なのが受動的なイメージ。

受動的なイメージでプレーしていると、気持ちよくプレーできる回数が増えます。
イメージと現実が一致するからです。

逆に能動的なイメージでプレーすると気持ち悪く感じる事が増えます。
イメージ通りの現実が起こる事が少ないからです。

ですから、気持ちよくプレーするには、能動的にイメージを湧かせるのを止めた方が良いです。
それよりも、自分で能動的にイメージをするのを止めて、現実に注目するようにします。

そうすれば、梅干を見ると唾が出るように、自動的に受動的なイメージが湧いて、それに対してプレーします。
その結果、気持ちよくプレーできる回数が増えるんです。

ちなみに、この「気持ち良さ」は技術のレベルに関係がありません。
初心者の方でも、能動的なイメージではなく、現実に注目してプレーすれば、気持ちよくプレーできます。

逆に10年以上のベテランさんでも、能動的なイメージでプレーすると、中々気持ちよくプレーする事が出来ません。
つまり、経験年数や、パフォーマンスのレベルと気持ち良さは関係が無いと言う事です。

先ほどもお話ししたように一般的には「正しい打ち方」で打つ練習をすると「気持ちよく打てるようになる」と思われがちですが、実はそうではありません。

ここで伸び悩んでいる方もおられるので、この事は知っておいてほしいと思います。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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