骨でテニスをする

テニスの上達の為に
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今日は少し骨の話をしたいと思います。
人間の骨は赤ちゃんの時は約305個。
これが成長するにしたがって、くっついたり、組み合わさったりして、大人になると約206個になります。
約100個の骨が成長すると共に何らかの形を形成します。

ちなみに重さは体重の約1/5と言われています。
例えば、60㎏の人なら、12㎏と言う事ですね。

さて、この骨が私達の身体にとって、非常に重要なのはご存知だと思います。
ですが、具体的にどんな役割をしているかご存知でしょうか?

一つは内臓を保護すると言う役割があります。
また、造血、つまり血を作ると言う役割も持っています。
ですが今日お話ししたいのはこの二つではありません。

骨にはこの二つの役割の他に「身体を支持する」「身体を運動させる」と言う二つの役割を持っているのです。
テニスで大切なのはこの二つの役割です。

ちなみに「身体を支持する」とは骨格によって、様々な器官の重量を支えて、身体の姿勢を保つ事です。
また、「身体を運動させる」とは骨の連結部分が支点、力点、作用点になるように骨に付着している筋肉を収縮させる事で身体を動かす事です。

さて、ここでお伝えしたいのは、筋肉は骨を動かす為に存在しているという事です。
そして、筋肉に動かされた骨の状態によって、姿勢を保ったり、運動の支点、力点、作用点を作っているという事です。
つまり、いくら強い筋肉を持っていても「骨をどのように動かすか?」を間違えると姿勢を保つ事も、滑らかな動きも出来ないと言う事です。

実はテニスの技術はこの骨の動かし方で決まります。
「最小のエネルギーで最適の状態に骨を移動させる」
これが高い技術を身につけているプレーヤーがしている事です。

逆に言えば、「高い技術を身につける」と言う事は「効率よく骨を動かす方法を身につける」と言う事になるのです。
ところが、多くのコーチやプレーヤーが勘違いしている事があります。
それは筋肉を動かす事で、ボールをヒットしようとしている事です。
以前の私もそうでしたが「筋肉がどう動けば(どんな動きをすれば)上手くボールが打てるか?」と考えてしまうのです。

ですが、これは骨と筋肉の関係から考えると「正しい」とは言えません。
何故なら、筋肉は骨を動かす為に存在しているからです。

となれば、いくら強く(速く)筋肉を動かしても、骨を最適の状態に移動させる事ができなければ、質の高い動きとは言えないわけです。
逆に言えば、今のままの筋肉でも骨の動かし方を磨く事で、より効率の良い姿勢で、より効率の良い動きを実現できる事になります。
つまり、トレーニングをしなくても、レベルの高い技術を身につける事ができると言うわけです。

ところが、ほとんどの方が「自分の骨がどこにあって、どのように動いているのか?」について注目した事がないと思います。
これでは、今以上に高い技術を身につける事は難しいのは自然な事です。

現状の技術レベルで留まっている理由は、骨の位置や動きに無駄があるからです。
その為に、精度、パワーを失っているのです。

まずは「骨でテニスをする」と言うイメージを持ってみてください。
これだけで、フォームや打ち方のイメージが変化し始めるはずです。

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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