今日のテーマは「狙いどころ」です。
テニスは自分がミスをすると即、相手にポイントを献上する事になります。
ですから、まず、アンフォーストエラーを出来るだけ避ける事が非常に大切になります。
ところが、アンフォーストエラーは口で言うほど、簡単には減りません。
自分ではミスしたくなくても、ついついミスをしてしまいがちです。
その理由の一つに「狙いどころ」があります。
実はアンフォーストエラーが減らない人は「狙いどころ」を間違っているケースが少なくありません。
間違った「狙いどころ」の為についついアンフォーストエラーをしてしまっているわけです。
では、一体、どんな間違いをしているのか?
それは、常にコートを基準に狙っている事です。
例えば
「ベースラインから内側2mの所を狙う」
「サイドラインから内側3mの所を狙う」
「センターを狙う」
こんな感じです。
これらは全てコートが基準になって狙いどころを決定しています。
残念ながら、これはあまり良い狙いどころとは言えません。
では、良い「狙いどころ」とはどういう物か?
それは相手が基準になっている狙いどころです。
例えば。
「相手のバックハンドを狙う」
「相手のボディを狙う」
「相手から3m離れたあたりを狙う」
こんな感じです。
先ほどのコートを基準に狙っているのとは違うのがわかると思います。
実はこのように相手を基準に狙ったほうがアンフォーストエラーが減ります。
と言うのは不必要にリスクのある所を狙わないからです。
例えば、1球目で相手のバックを狙い、コートの右に寄せたとしましょう。
そして、次のボールをオープンコートに配球するとします。
この時、コートを基準に狙う人はコートの左端を狙いがちです。
ですが、本来なら、別にコートの端を狙う必要がありません。
端ギリギリでエースを取っても、端から2m中でエースをとってもどちらも同じです。
ですが、ミスを犯さない確率が全然違います。
つまり、配球は出来るだけ、中の方に打てるならそれに越したことはないわけです。
その基準が相手と言うわけです。
相手からどれぐらい離れている所に打てば、相手にどんな影響を与える事ができるか?
これが分かれば、コートの端に打つ必要が無くなります。
相手が取れない距離、または取れても、バランスを崩して、次にとどめを刺せる距離。
そのあたりに配球すれば良いわけです。
これが相手を基準に狙うと言う意味です。
もちろん、その為にはプレー中には常に相手の事を感じている必要があります。
ですから、目で見ないで相手の存在を感じる感覚を養う必要があります。
狙いどころが良くなるとラリーが安定します。
そして、自分はリスクを冒す事無く、相手のバランスを崩していく事が出来ます。
ゲームではこの感覚がとても重要です。
テニスにはこのように目で見えない感覚が非常に大切です。
興味がテクニックに支配されてしまうとどうしても上達は止まります。
テクニック以外の事にももっと興味を持つべきです。
そうする事で新しいテニスのヒントが見えてきます。
「狙いどころ」もその一つです。
良かったら参考にしてみてください。
本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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