テニスと禅

おすすめ書籍
この記事は約2分で読めます。

さて、今日はおすすめの書籍を紹介したいと思います。

こちらです。

「弓と禅」

弓と禅
ドイツの哲学者オイゲン・ヘリゲルが日本で弓道を学び、禅との関わりから身体と精神の関係を説く書籍。1940年代後半から1950年代にかけて西洋人に禅を紹介、スティーブ・ジョブズの愛読書としても知られる。 本書は、1956年に協同出版社より刊行された版の改版。 【目次】 改版にあたって 弓と禅 序言 1 精神的な弓道、その...

この本はテニスとは全く関係が無いんですがとても勉強になります。

スティーブ・ジョブズの愛読書としても有名な本ですが少なからず、色んな気づきが得られると思います。
一度は読んでみてほしいです。

著者はオイゲル・ヘリゲルと言うドイツの哲学者の方です。

彼は日本にまだ哲学と言う学問が浸透していない時代に先生として日本にやってきます。
日本にいる間、彼は日本の文化を学ぶために弓道の師匠につく事にします。

それから、彼は弓道の世界に没頭していくわけですが。
彼が弓道の道で苦悩する様子とその時に師匠がどのように指導していくのか?
この辺りがとてもリアルに描かれています。

ヘリゲルは弓道を通して「無」の心境を身をもって体現する事になります。
一般的に「無」と言うと禅、つまり、座禅の世界をイメージしがちです。
座禅には身体の動きがありません。

ところが、この本では弓道と言う身体の動きを伴った世界で「無」の心境に近づいていく様子が描かれています。
それがこの本の素晴らしいところだと思います。

そして、その様子はそのままテニスに活かす事が出来ます。
また、もう一つ興味深いのは彼が日本人ではないという事です。

日本人ではないからこそ全く違った視点から「無」の世界、「禅」の世界を感じた内容が書き記されています。

彼の視点はある意味、とても素直で分かりやすい物です。
私達、日本人は何となく「無」に対して肯定的なイメージを持っているような気がします。
それは既に文化として根付いているからです。

「無我の境地」なんて言葉が漫画で出て来るくらいですから(笑)
ところがドイツ人である彼はそもそも「無」の意味も価値も何も知りません。

そんな状態だからこそ、素朴な疑問と葛藤、そして、それを乗り越えて行く様が私達日本人にとっても分かりやすいのだと思います。

初心者の人だから感じる「素朴な疑問に物事の本質をみる」みたいな感じです。

私個人は、今更ながらですが「本当に大切な物は何か?」に大きなヒントを与えてくれました。

「ぜひ、あなたとも共有したい」
そんな思いに駆られる書籍です。

ただ、かなり古い本なので、直訳されている表現はちょっと堅苦しいです。

と言ってもページ数自体は大した事はありませんから、すぐに読めると思います。
ぜひ、一度読んでみてください。

「弓と禅」

弓と禅
ドイツの哲学者オイゲン・ヘリゲルが日本で弓道を学び、禅との関わりから身体と精神の関係を説く書籍。1940年代後半から1950年代にかけて西洋人に禅を紹介、スティーブ・ジョブズの愛読書としても知られる。 本書は、1956年に協同出版社より刊行された版の改版。 【目次】 改版にあたって 弓と禅 序言 1 精神的な弓道、その...

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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