先日、グリップについてお話しましたが、それについてご質問をいただきましたので、今日はその補足についてシェアしたいと思います。
ちなみにいただいた質問がこちらです。
「毎回 楽しんで読ませていただいてます。
ところで 今回の「グリップ」についてですが、読んでいて疑問に思うことがあります。
疑問というより、何を言っているかが はっきり理解できないでいます。お恥ずかしい話ですが・・・。
骨の位置 とは、どこの骨なのか。
体幹で体を支え、それに伴い 自然な形で打てるようにラケットを握れば良い、という意味ではなく、骨というところが なかなか理解できなくて、、、。
申し訳ございませんが、もう少し詳しい説明をお願い出来ますでしょうか。」
この質問に対して、このようにお答えさせていただきました。
「こんにちは!
フィーリングテニスの戸村です。
いつも、ご講読ありがとうございます。
ところで、グリップについてのご質問なのですが、詳細がお伝えできなくても申し訳ありません。
ただ、グリップと一口に言っても、実際の可能性は無数にあるので、なかなか活字でお伝えできないものなのです。
ちなみに、骨の位置についても同様で、具体的に「どこの骨」と言う説明は活字ではちょっと難しいです。
ただ、1つの例を上げるとしたら、腕立て伏せがわかりやすいと思います。
実際に、腕立て伏せをしてみてください。
その時に手を床に突く場所をいろいろ変えてみてください。
負担の大きさが変わるはずです。
肩よりも、上の位置、下の位置、また、肩幅よりも広く、または狭く。
こうしていろいろな位置に手を着いて腕立て伏せをすると体の体重を支えやすい腕の位置が見つかるはずです。
この場合、両方の胸の前に腕を位置するのが1番楽に体を支える事ができます。
これはその位置で腕を支え棒にする事で筋肉ではなく、骨で支える事ができるからです。
実はテニスのフォームもこれと同じ事が言えるのです。
それぞれの骨の位置が収まるべき位置に収まると自然と筋肉を使わない強い状態でボールを打つ事ができます。
グリップはこの状態に合わせると言う事です。
また、何かあればいつでもご質問くださいませ。
それでは、今後共よろしくお願いします。」
人によって、骨格も、筋肉も全く違うので、1つの理想の形を決める事は非常に難しいですが、ここで説明したようにその人にとっての1番楽な位置、つまり、筋肉ではなく、骨で支える位置があります。
この状態を基準にグリップが決まると筋肉ではなく、骨で打てるようになります。
これは私の勝手な憶測ですが、本来、筋肉の役割は力を発揮する為にあるわけではなく、骨の位置を正しい位置に移動させる為にあるのだと私は思っています。
例えば、「歩く」時にも、筋肉に力を入れる事で体を前に進めるのではなく、歩く為に必要な位置に筋肉で骨を移動させるわけです。
筋肉を少し、緊張させて、骨のバランスを保つ。
そして、その緊張を緩めて、骨のバランスを崩す。
骨のバランスを崩した後、最小の筋力で正しい位置に骨を移動させる。
これを繰り返す事で、最小の力で最大の効率を得る歩き方ができると思います。
例えるならば、筋肉で歩くのではなく、骨に歩かせるわけです。
筋肉はその手助けと言うわけですね。
グリップから少し話は広がってしまいましたが、「骨で歩く」のと同じように「骨で打つ」事ができれば、筋肉に頼らないで相手の力を利用して、ボールを返球することができます。
この「骨で打つ」テニスは年齢に関係なく上達する為にはとても大切な要素の1つだと考えています。
本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
フィーリングテニス
戸村基貴
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