沸点と正しい道とトンネル

テニスの上達の為に
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テニスの上達には遠回りは無数にありますが、近道はありません。
必要な経験を一つずつ蓄積するより方法はありません。

テニスの上達は沸点を迎える必要があります。
水は熱を加えてもいきなり、沸騰する事はありません。

ある程度の時間をかけて、熱を蓄積しなければ、沸騰しません。
その間は一見、何の変化もないように見えます。

テニスの上達も非常に良く似ているところがあります。
つまり、正しい練習をし、正しい道を歩んでいても、自分がイメージするような結果がすぐに出るとは限らないわけです。

ところが、何か正しい事をすればいきなり、「上達できる」と勘違いしている方は少なくありません。

練習は目先の結果が全てではありません。
正しい道を歩んでいても、上達が実感できず、悩みが解消していないように感じる事もあります。

滋賀県米原市と新潟市を結ぶ「北陸自動車道」と言う高速道路があります。
私がスキーにハマっていた時に良く利用した高速道路です。

実はこの北陸道、やたらとトンネルが多い区間があります。
「やっと抜けた」と思ったらすぐに次のトンネルに入ります(笑)
進んでも進んでもトンネルだらけです。

大阪にいる私が新潟にスキーに行くには北陸自動車道は正しい道です。
「正しい道を進んでいてもトンネルだらけ」です。
「真っ暗のトンネルが多いからこの道は間違っている」わけではありません。

実はテニスの上達もこんな感じです。
正しい道を歩んでいても、「真っ暗のトンネルだらけ」と言う時期はあります。

正しい道は「いつも気持ち良い景色」を走る道と言うわけではないんです。
ここを勘違いすると焦りや不安が生まれ、結局、正しい道を引き返してしまいます。

そして、結局は遠回りをします。
例え、すぐに思うような結果が出なくても焦らないでください。
トンネルだらけのように思えても、確実に目的地に向かっています。

常々お話ししますが、テニスが上達する為の最も大切な事は集中状態に入る事です。

「集中状態=正しい道」と言えます。
逆に言えば集中力が低い状態は遠回りの道と言えます。

焦りや不安は著しく集中力を低下させます。
つまり、いくら正しい練習をしていても、焦るとその道を引き返す事になるのです。

これは私がレッスンをしていてとても強く感じる事です。
せっかく良い感じで必要な経験をしているにも関わらず、すぐに結果が出ないと考え始める方がいます。

残念ながら、この方は中々上達しません。
集中状態から抜け出るからです。

例え、正しく経験を蓄積していても、結果が出るまでは集中状態を保つ必要があります。
ところが、結果に左右されて、考え始めると集中状態から抜け出します。

これでは、いくらボールを打っても、必要な経験を蓄積する事が出来ません。
その為に、結局は遠回りをする事になります。
つまり、正しい道を引き返してしまったというわけです。

このように結果に意識が行くとテニスはとても遠回りをします。

確かに望む結果が出れば、テニスはより楽しくなります。
良い結果は時々、現れるご褒美です。
良い結果を楽しむのではなく、テニスその物を楽しんでほしいと思います。

良い結果も、悪い結果もどちらも楽しめるようになると集中力が下がる事がありません。
良い結果だけを求めると結局は遠回りをする事になります。

結果にこだわらず、テニスを楽しむ事。
結局はこれがテニスが最短で上達する秘訣です。

本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

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