今日のテーマは「上達期と停滞期」です。
テニスは練習の量や時間に比例して上達するわけじゃありません。
一瞬で閃いて、グングン上達する時もあれば、練習しても練習しても、何の気づきもなく、停滞する時もあります。
これは個人の能力や才能に関係なく、どんな人も同じです。
自分でもグングン上達しているのが分かる時のテニスはとても楽しい物です。
「この調子なら、まだまだ上手くなれるな♪」と自信を深める事にもなります。
こんな時は何も気にせず、どんどん調子に乗って行けば良いです。
ただ一つ、怪我だけには注意しないといけませんが。
調子が良い時は身体が良く動くので、思わぬ時に怪我や故障を引き起こす事がありますから、そこだけ注意していれば良いです。
問題は練習しても練習しても、調子が上がらず、時間だけが過ぎているように感じる時です。
こんな時は、気分的にも盛り上がりませんし、集中力も高まりません。
ですから、どうしても、悪循環に陥りがちです。
でも、もし、あなたがこんな状態に陥ったら思い出してください。
テニスには誰にでも停滞期がある事を。
停滞期にパフォーマンスが低くなる事は能力や素質、才能とは関係がありません。
ボールへの集中力が高まって、必要な経験値や情報が蓄積されると、また、閃きや気づきが生まれます。
それまでは淡々と練習を継続しましょう。
この時に最も不味いのは「焦る事」です。
焦って結果を求めると、ボールへの集中力が下がり、余計にパフォーマンスは下がります。
そして、努力感や無力感ばかりが気になってしまいます。
それが自信やモチベーションの低下に繋がります。
先ほどもお話ししたように停滞期は誰にでも訪れます。
あなたに素質や才能がないわけでも、努力が足りないわけでもないんです。
ただ、そんな時期がやって来ただけです。
ですから、気にせず、その時期をやり過ごしましょう。
電車に乗って旅に出ると窓から見える景色はいつも綺麗で楽しいわけじゃないですよね。
暗いトンネルを通る時もあれば、何の変哲もない壁ばかりが続く時もあります。
でも、それを過ぎるとまた綺麗な風景がやってきます。
これと同じです。
ですから、こんな時はとにかく、焦らないでください。
これが一番大切なんです。
ちなみに、停滞期におすすめの練習は「課題を持たない事」です。
そして、ただ、テニスを楽しむ事です。
「課題を持たない練習は意味がない」
なんて言う人もいますが、そんな事はありません。
課題を持たず、期待もせず「ただボールを打つ」からこそ気づく事はたくさんあります。
それに、こんな時に課題を持つと、余計に練習の効果を期待してしまいがちですし、それがさらに焦りを生み、悪循環に陥る可能性が高まります。
ですから、課題を持たず、上達を求めず、ただ、その瞬間、瞬間のプレーを楽しむようにしましょう。
もちろん、調子が落ちているわけですから、満足のいくプレーばかりではないでしょう。
でも、それでも、その瞬間、瞬間を楽しんでください。
暗いトンネルの中では、窓から見える綺麗な風景を期待する事は出来ません。
でも、旅その物を楽しむ事は出来ますよね？
また、暗いトンネルの時だからこその楽しみ方を見つける事も出来るかもしれません。
こんな風に気分転換する事はとても大切な事ですよ。
何度もお話ししますが、いくら真面目に正しい練習をしてもテニスはいつも上達期である事はありません。
上達期と停滞期を何度も繰り返します。
これは誰もが同じなんです。
ですから、停滞期のやり過ごし方を身につける事がとても大切になるんです。
つまり、暗いトンネルが来た時の楽しみ方って事です。
暗いトンネルの来た時の楽しみ方が分かれば、次のトンネルが来た時にもストレスが無くなります。
場合によって、暗いトンネルを期待する事が出来るかもしれません（笑）
そうして、停滞期を抜け出せば、今度は上達期がやってきます。
その時に得る閃きや気づきは停滞期で得た経験が元になります。
停滞期に入ると、どうしても練習に迷いが出てきます。
「このままで良いのか？」
「何か間違っているんじゃないか？」
「何か、他に方法があるんじゃないか？」
こんな感じです。
でも、大丈夫です。
停滞期に得た経験がやがて上達期の閃きの元になるんです。
だからこそ、上達期と停滞期は順番にやって来るんです。
人はこれから起こる事を事前に想定しているとメンタルが安定します。
想定外の事が起こると、少なからずパニックを起こすのが普通です。
ですが、事前に想定していれば、冷静に対処できます。
「なるほど～、やっぱりこうなるんだ」みたいな感じですね。
ですから、あなたのテニスには上達期と停滞期が繰り返される事を想定しておいてください。
それだけで、テニスへの取り組み方が全く変わりますし、無駄に停滞期に長くハマりこむ事も無くなります。
そうして、上達期と停滞期の両方を楽しむ事がテニスがもっとも最短で上達する道です。
上達期ばかりを求めるとかえって、テニスは迷路にハマりこみますから注意してくださいね。
本日のお話しは以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。
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