テニスの試合は切り札の使い方次第

戦略、戦術
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今回のテーマは「切り札」です。
切り札を調べると。
「本来トランプ用語で、他の札を全て負かす強い力をもつと決められた札のことである。 そこから、最後に出すためにとってある、最も有力な人・物・手段を言うようになった」と書かれています。

実際にトランプゲームなどをすると切り札は安易に使わずにお膳立てをして、「ここぞ」と言う時に使いますよね。
いきなり、何の作戦もなく、切り札を使う事はないでしょ?

さて、この切り札をテニスに置き換えてみましょう。
試合の展開があまり上手ではない方は、「切り札」と言う使い方をあまり考えていないように思います。
具体的には大きく2つの傾向があります。

1つはひたすら切り札のようなショットを打ち続ける。
つまり、事前のお膳立てがなく、ただ、ファインショットだけを打つ事でポイントを取ろうとするタイプ。
このタイプはプレーが短調で、そして、ミスが非常に多いのが特徴です。

そして、もう1つは逆にいつまでも切り札のショットを打たないタイプです。
お膳立てがなく、ただ、ひたすらボールをコントロールする事に終止します。
このタイプはミスは少ないのですが、攻撃する事ができないので相手のミス待ちしかできません。

どちらのタイプも切り札の使い方を知りません。
残念ながら、これでは試合が強くなるには限界があります。

まずは、お膳立てをして、最高のタイミングで「切り札」を使う。
こんな作戦を立てないといけません。

その為には前者のタイプの方はお膳立ての展開を学ぶ必要があります。
どんな展開にすれば、切り札が最高に効率よくポイントに結びつくか?
そして、その為にはどんなショットを身に付ける必要があるのか?
ここが大きなポイントになります。

次に後者の場合。
後者のタイプの場合はまず、自分の切り札を「見つける」または「作り出す」必要があります。
そして、それを「いつ使うか?」を学ぶ必要があります。
このタイプは自分ではミスは少ないので、切り札を使うチャンスを見逃している可能性が非常に高いです。
その為に、「切り札を使うチャンスとはどんな時か?」をまず知ることが大切です。
そして、チャンスが来たら勇気を持って切り札を使うようにします。
その為には切り札のショットを自信を持って打てるようにしっかりと練習しておく必要があります。

いずれにしても切り札を効果的に使う事は試合では非常に大切です。
トランプゲームを考えてみてください。

配られたカードの中で1番強い切り札は何か?
どれを切り札にするのか?
そして、その切り札が最高の効果を発揮するように他のカードの使い方を考えますよね?

トランプゲームは毎回、手札が変わります。
強いカードがたくさん配られる事もあれば、弱いカードばかりで戦う必要がある時もあります。
どんなカードが配られても、それらのカードの使い方を考えて作戦を立てますよね。

これをテニスに置き換えてみてください。
自分が身につけているショットが手札です。

攻撃力のあるショットから攻撃力のないショット。
確率が高いショットから確率が低いショット。
手札であるいろいろなショットがありますよね。
これらのショットをどのように使うか?
これがテニスの戦略、戦術であり、テニスの楽しさでもあります。

ここがテニスが「知的ゲーム」と言われる所以です。
トランプゲームとテニス、実は非常にたくさんの共通点があるんですよ。

ぜひ、あなたのテニスもトランプゲームの面白さを取り入れてみてくださいね。
(・∀・)b

本日のお話は以上です。
いつも長文お読みいただいて本当にありがとうございます。

フィーリングテニス
戸村基貴

写真提供:小林一仁(zonephotography)

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